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高級携帯電話でオシャレに決めろ

携帯電話は
外見が重要な時代に入った

携帯電話の普及が進み、日本国内では携帯電話を持っているのは珍しいことではないし、欧米でも同様である。そんななか、携帯電話の高性能化は最近ではあまりユーザーに革新性を感じさせないものになってきている。これは携帯電話が普及期に入り、人々が自分に必要な機能が何かを自覚し、必要以上のものを求めなくなってきたためかも知れない。女子高生に目を向けると、彼女たちの携帯電話は凄いデコレーションでカスタマイズされ、個性を放っているものが少なくない。最近、携帯電話を個性的にカスタマイズするのは、ヨーロッパの若者の間でも流行っており、ボディパーツを交換することなどで、オリジナリティを出している。同様に日本の携帯にも外装パーツを交換する「着せ替え携帯」と呼ばれるタイプのものがある。また、デザイン携帯と呼ばれるデザインを重視した端末も、それなりの市民権を得ており、最近のドコモの702iシリーズなどはデザインを重視した端末をラインナップしているように見える。今や携帯電話は、その機能だけでなく、外見が重要なフェーズに入ってきたように見える。それは初期の自動車が単に走る機能だけが問題になっていたのに、やがてデザインを重視するようになっていったのにも似ている。腕時計は時間を知らせる道具だが、ファッショナブルな高級腕時計というジャンルを成立させているように、最近の欧米では「高級携帯電話」という新しいジャンルの製品が登場してきている。
ドコモ702iシリーズ
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高級腕時計から高級携帯電話へ
時代は移り進む

古代から、高貴な人間向けの道具には、実用性と関係のない華美な装飾が施されていたものだ。そうした人間の性質はそう変わるものでもないのかも知れない。日本のカシオなどによるデジタル時計の普及と低価格化は、高級腕時計のアイデンティティを揺るがせた。高級腕時計は、デザインとタフさと正確さが売り物だが、カシオの「G-SHOCK」が相手では正確さとタフさで勝負するのは難しい。もはや、残されたのはデザインである。そう、現在の高級腕時計は時計としてより、ファッションアイテムとしての役割が大きいと言っていい。しかし、この時計も産業革命の時代にはハイテクアイテムだったのである。正確な時を刻む時計は労働者を時間管理するためには重要な役割を持っており、富裕階層には必要アイテムだったのだ。彼らにとって時計は思い入れのあるアイテムなのは間違いない。そして、現在の携帯電話は腕時計に変わるアイテムだと言っていい。高級腕時計のような装飾が施された携帯電話が登場したとしても、何の不思議があるだろう。実際、世界的な携帯電話メーカー「ノキア」が「8801」、「8800」という型番の高級携帯電話を、昨年、欧米市場に投入したが、これには高級腕時計でよく使われる宝飾テクニックが駆使されている。価格はアメリカで650ドル程度になるので、現在のレートで約8万円というところか。GSM端末なので、日本以外であれば、世界中で広く使うことができる。
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ノキアから生まれた超高級携帯メーカー
「Vertu」に注目

世界で初めての超高級携帯電話メーカーは「Vertu」ではないだろうか? このVertuはノキアのクリエイティブディレクター兼デザイナーだったFrank Nuovo氏が2002年に創設した会社で、ノキアの子会社である。すでに5年近く昔から、工芸製品であり高級アイテムたりえる携帯電話を作ろうという試みが始められていたのだ。ノキアはとは異なり、Vertuは英国に本社を置き、パリ、ニューヨーク、ロサンジェルス、シンガポール、香港などのファッショナブルなリッチ階層が存在する地域に支社を持っている。その販売店は普通の携帯電話販売店ではなく、宝石店などがターゲットになっているのだ。このVertuの端末はGSM/EGSM形式に対応しているので、広く欧米や香港などで使うことができる。SMS形式(テキストのみ)やMMS形式(画像なども送れる)のメールにも対応していて、実用性もある。現在のラインナップは大きく分けて3つで、皮革を使いカジュアルな「Ascent」、メタリックな「Signature」、宝石をちりばめた「Diamonds」の3種類。一番安いのはAscentで4000ドル程度。一番高いDiamondsの最上モデルは8万ドル程度になる。8万ドルと言えば安いポルシェが買える程度の価格であり、「今年の妻へのクリスマスプレゼントは携帯電話にしようか、ポルシェにしようか?」などと悩むレベルの社会階層の人間を相手にしているのだろう。まさに勝ち組のアイテムだ。
Vertu