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十石舟に乗って、龍馬とおりょうの気分に浸ってみる |
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ほろ酔い気分で酒蔵をあとにして、すぐそばを流れる壕川に出てみる。古くから近畿一円の海運の要所で知られた港町、伏見。その象徴でもある壕川では、昔ながらの遊覧舟『十石舟』に乗れちゃうのだ。
たったの1,000円で約45分間の伏見ロマンチッククルーズが楽しめてしまう。しかも地酒、もしくは酒カステラのお土産付き。これはもう、乗るしかないだろう。ちなみに、子供は500円でお土産なし。お子様優遇のこの世の中で、なんとも大胆な経営戦略。さすがは大人の町。
ただ、乗り場に行って驚かないで欲しい。同乗者はお年寄りばかりなのだ。大人過ぎてごめんなさい。若い二人が注目を浴びることは避けられないが、仲良くなればアメちゃんを貰えたりもするから、そうそう悪いことばかりでもない。
十石舟は、酒蔵と雪柳の並木の間を抜け、宇治川へと向かう。クライマックスの水門・三栖閘門はなかなかの迫力。京都のスエズ運河とも呼ばれているらしいので、ちょっとした海外旅行気分も味わえる。運河好きの彼女にはたまらないだろう。夏場は灯籠の間を進む幻想的な夜間運行も行っている。くれぐれも川に落ちないよう、気をつけて頂きたい。
十石舟を降りたあとは、かの有名な『寺田屋』も覗いてみよう。ここはあの坂本龍馬が定宿にしていた旅籠。龍馬が最愛の妻おりょうと愛を育んだ場所でもある。龍馬とおりょうといえば、日本人で最初に新婚旅行をした夫婦。彼女と訪れるには、うってつけの場所ではないだろうか。見学だけでなく、今でも旅館として営業している。
また、庭には「壷占い」と称する水を張った壷が置いてある。受付でおみくじを引き、壷の中に軽く浮かして小銭を載せる。早く沈めば、願い事が早く叶うのだそうだ。当然、1円玉より500円玉の方が重い。運命も所詮は金次第。さすがは商人、坂本龍馬の定宿である。 |
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