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鎌倉小町通りを食べ歩き

情緒を呑み尽くす 京都で大人のデート

名水の町で大人を愉しむ

近ごろ、京都はすっかり様変わりしてしまった。古都で彼女としっぽり大人デートを満喫しようとやって来たのに、要塞の様な京都駅ビル、ネオン満開の花街に寂しい思いをした人も少なくないはず。

そんなあなたに、京都の中の小京都、情緒溢れる大人の町「伏見」をご紹介しよう。

歴史の舞台にも度々登場する伏見は、良質な地下水の湧き出ることでも有名な町。名水のあるところに銘酒あり。この界隈には33もの蔵元が軒を連ね、昔ながらの酒蔵の白壁やレンガ造りの煙突の中を散歩しているだけで、何ともノスタルジックな気分になれる。

まずは『月桂冠大倉記念館』(入館料300円・地酒のお土産付)に立ち寄ってみよう。ここはその名の通り、かの月桂冠発祥の蔵。貴重な展示で酒造りの何たるかを知ることができる。たとえ酒造りの何たるかに興味はなくても大丈夫。利き酒コーナーでは、明治末期の貴重な吟醸酒を味わうことができるのだ。これは美味い。日本酒がちょっと苦手という彼女にも飲みやすく、きっと笑顔をみせてくれるに違いない。

お隣の『黄桜カッパカントリー』にもぜひ訪れて頂きたい。こちらではカッパの何たるかを存分に知ることができる。酒造りの何たるかに興味のない彼女でもきっと大喜びしてくれるはずだ。
月桂冠大倉記念館
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十石舟

十石舟に乗って、龍馬とおりょうの気分に浸ってみる

ほろ酔い気分で酒蔵をあとにして、すぐそばを流れる壕川に出てみる。古くから近畿一円の海運の要所で知られた港町、伏見。その象徴でもある壕川では、昔ながらの遊覧舟『十石舟』に乗れちゃうのだ。

たったの1,000円で約45分間の伏見ロマンチッククルーズが楽しめてしまう。しかも地酒、もしくは酒カステラのお土産付き。これはもう、乗るしかないだろう。ちなみに、子供は500円でお土産なし。お子様優遇のこの世の中で、なんとも大胆な経営戦略。さすがは大人の町。

ただ、乗り場に行って驚かないで欲しい。同乗者はお年寄りばかりなのだ。大人過ぎてごめんなさい。若い二人が注目を浴びることは避けられないが、仲良くなればアメちゃんを貰えたりもするから、そうそう悪いことばかりでもない。

十石舟は、酒蔵と雪柳の並木の間を抜け、宇治川へと向かう。クライマックスの水門・三栖閘門はなかなかの迫力。京都のスエズ運河とも呼ばれているらしいので、ちょっとした海外旅行気分も味わえる。運河好きの彼女にはたまらないだろう。夏場は灯籠の間を進む幻想的な夜間運行も行っている。くれぐれも川に落ちないよう、気をつけて頂きたい。

十石舟を降りたあとは、かの有名な『寺田屋』も覗いてみよう。ここはあの坂本龍馬が定宿にしていた旅籠。龍馬が最愛の妻おりょうと愛を育んだ場所でもある。龍馬とおりょうといえば、日本人で最初に新婚旅行をした夫婦。彼女と訪れるには、うってつけの場所ではないだろうか。見学だけでなく、今でも旅館として営業している。

また、庭には「壷占い」と称する水を張った壷が置いてある。受付でおみくじを引き、壷の中に軽く浮かして小銭を載せる。早く沈めば、願い事が早く叶うのだそうだ。当然、1円玉より500円玉の方が重い。運命も所詮は金次第。さすがは商人、坂本龍馬の定宿である。
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水びたし、酒びたりの一日

伏見散策で渇いたのどを潤してくれるのは、やはり伏見の名水だ。町のあちらこちらに井戸があり、地下水を心ゆくまで頂戴することができる。でも、いくら名水といっても、そればかりでは彼女の機嫌も悪くなってしまうだろう。

そんなときには『伏見夢百衆』に行ってみるといい。月桂冠株式会社の旧本店社屋を活用した大正ロマン漂う建物の中で、伏見の名水で淹れた水出しコーヒーや甘味が楽しめる。

また、昼食には『玄屋』の酒粕ラーメン(700円)はいかがだろうか。文字通り、地酒の酒粕を使った他では食べられない味。ただし、お店のホームページにも「売切れ御麺」と洒落た言葉が書いてある通り、食事時は行列ができていることも多いから、少し時間をずらして行くことをおすすめする。

夕食なら、銘酒「神聖」の酒蔵で新鮮な焼き鳥と生の原酒が味わえる『鳥せい本店』や、手作りのざる豆腐が絶品の『月の蔵人』、創業240年の老舗料亭『魚三楼』などがお奨めだ。

酒蔵の町で一日を過ごした後だけに、銘酒片手に会話も弾む。

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