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ニュージーランドのボート特注

ただ注文するだけではない

ただ注文するだけではない

ニュージーランドのボートプロダクションの中でも特に「忙しい」と悲鳴を上げているのが特別注文を受けている会社だと言われています。カタログに載っているボートを大量に生産するのではなく、顧客個人個人の注文を聞いて「世界に一つしかないボート」を造っている会社です。新艇を造ろうとする人たちは既にボートを所有している人たちが多く、自分たちがどのようにボートを使うのかが明確になっています。そのため、既製のモノでは満足できない、じゃあ自分の好みで設計したい、という発想になるのです。

ニュージーランドではボートやヨットを造る人や製造会社をボートビルダーと呼んでいます。職業別電話帳にもしっかりとその項目があるほど、職業として確立されており、オークランドの2006年のイエローページだけでも90件近く掲載されています。その中で一つ一つ違ったボートを手がけているビルダー達は技術的に非常に高いものを持っている人たちだと言われています。そんな彼らの最近の愚痴が「休みが欲しい」なのです。
あるプロダクションではアメリカズカップが開催されていた2000年当時は年間の発注台数が3〜4艇だったのに対して、2006年では6艇の発注を受けており、来年はさらにもう1,2艇は増えると予想されています。
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オーダーメイドボートの魅力

オーダーメイドの一般的なところでは、ボートのマテリアル、ボート内部に設置する家具や調度品、それに合わせたペイントの色など、自宅と変わらない快適な空間を演出することが可能になります。ボート全体のデザインの部分では、たとえばトローリングでカジキを狙う趣味の人であればボート後部にあるプラットホーム(大きな魚を取り込むためのスペース)を大きめに取りたいという希望が出てきます。ところがその部分を大きくすれば走るときに水の抵抗をより受けることになります。そこでデザイナーを交えて顧客の使いやすさとボート自体の性能の調整を行います。

こうした場合、当然ながら通常の量産タイプにくらべて、仕上がるまでには時間がかかります。オーダーメイドの場合、一艇が仕上がるのに少なくとも7,8ケ月は必要だと言われています。ビルダーにとっても多くの場合が初めて扱う家具であったりしますので、その都度、家具や調度品に合わせて内部を加工しなければなりません。一枚のパネルをはめ込むために一日がかりの作業というのもめずらしくないそうです。

これだけ時間を費やすことがわかっていても、注文が後を絶えないオーダーメイドのボート。これは単にボートを手に入れるということではなく、自分が信頼できるビルダーを探し、彼らとの何度も話し合いをして(海外のオーナーでも、2週間に1回は連絡を取り合うことが多い)、自分だけのボートを共に造りあげるプロセスや時間を購入しているのではないでしょうか。

【関連サイト】
ソルトハウスマリン
 個人発注を受け付けているボートプロダクション
個人発注を受けているボートプロダクション/ソルトハウスマリン