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ダッチオーブンで七面鳥を焼く

ダッチオーブンといえばLODGE

大失敗! 火が強すぎた!
初心者に厳しいダッチオーブン

すっかり忘れていた。炭で火を起こすのはガスのようにはいかない。そう簡単に火は点かないのだ。苦労した。うちわを忘れたので、破いたダンボールであおいだ。

しびれを切らした嫁が子どもを川へ連れて行き、戻って来てもまだ煙さえ出ていなかった。父として焦る。口もきかずにダンボールであおぐ。腹が減った嫁は不機嫌だ。子どもはボウケンジャーのポーズで、七輪を前に丸まった自分の背中を蹴った。父の威厳などどこにもない。

30分近くたって、ようやく炭の間に火が見えた。こうなると早い。手が折れんばかりにあおぎにあおぐと、やがてゴーゴーと燃え上がった。

(燃〜えろよ、燃えろよ♪)

明るく熱く、だ。どんどん燃える。調子が良い。ビールを飲みながら、ダッチオーブンの上にどんどん炭をくべているうち、元々、何をしに来たのか忘れた。ビールの空き缶でコンビニ袋がパンパンになり、我に返った。1時間たっている。目の前でダッチオーブンは火だるまだ。慌てて炭を落とし、ダッチーオーブンの蓋を開けた。

ターキー、焦げ過ぎ。

飲みすぎだ。飲みすぎて楽しくなって燃やしすぎだ。そもそも蓋で肉が潰されているのに、その上でガンガン炭を燃やして、焦げないわけがない。コゲタ、コゲタ、と連呼しながら子どもが河原を跳ね回った。

どんなことにも最初はある。ダッチオーブンでローストターキーにだって最初はある。最初からうまく行くなんて、そんなのは何かしら不吉な前兆だ。
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焦げたターキーも愛嬌か
野性味溢れる味に満足

火を止めても、身が落ち着くまで10分ほどかかると説明書にあるので、そのまま家に持って帰った。

ジャガイモは炭になっていた。炭になったジャガイモが守ってくれた、ターキーの下半分は大丈夫だった。蓋の上の燃やしすぎに注意だ。ちなみにポップアップタイマーはどこかに消えてしまっていた。燃え尽きてしまったのかもしれない。

焦げた皮を取り除き、無事だった腿にかぶりついた。

「うまい!」

いやこれはなかなか。ニワトリよりも身が締まり、あっさりしている。胸肉なんかはニワトリでもパサパサしているが、ニワトリのパサパサよりもずっとパサパサ、脂身が極端に少ない。その代わり、肉自体の旨みはとても強い。肉らしい肉だ。

「外人がターキーと聞くと目の色変わるのわかるわ」

嫁が感心したように言った。日本人にとって肉はいまだに嗜好品なわけだが、向こうの人は肉が主食なのだ。だから脂っぽい肉なんて勘弁なわけで、ターキーのあっさりジューシーな肉は実に彼らの嗜好にぴったり、まさにクリスマスのご馳走なのだ。

部位によるが、腿などはニワトリと同じく脂が載り、とてもうまい。ほとんどの部分はあっさり、マグロの赤身のようなものだから、みんなで食べる時、狙うのは腿だ。腿はいわばトロ。できればソースも必要だろう。甘めの柑橘系ソースがいいだろうと思う。アメリカではブルーベリーソースなんかを使うそうだ。

焦げてさえいなければ、なかなかと押し出しの強い、派手な料理である。焦げることに気をつけ、迅速に火を起こしさえすれば、このクリスマス、あなたは家庭内ヒーローだ。
グルメミートショップのクリスマス用ベビーターキー