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海底に7ツ星ホテル!?夢の海底生活

08年、海底ホテル開業
始まる未来型リゾート

 子どもの頃、雑誌には海底にドーム状のビルが立ち並び、潜水艦で会社に通い、イルカを牧羊犬のように使って魚を養畜する海底都市が描かれていた。夢と未来の21世紀、まだテクノロジーという言葉もなかった。ただシンプルに科学技術と呼んでいた、そんな70年代の話である。

海底に都市はともかく、海底で暮らすことぐらいはできるんじゃないか? なんといっても今は21世紀なのだ。沖縄国際海洋博覧会から30年以上もたっている。未来の海上都市として作られたアクアポリス、一辺100mの巨大な浮遊基地に子どもは興奮したものだ。

そんな子どもの頃の夢がついに実現しようとしている。2008年5月14日、米ポセイドン・アンダー・シー・リゾート社が世界初の海底ホテルがフィジー共和国の島の1つにオープン予定なのだ。

資金難から建造中止となったクレセント・ハイドロポリス社がドバイに作っていた海底ホテルも、年内には建造がスタートする見込みで、順調に行けばこちらも2008年中にオープンする。海底ホテル元年として、2008年はメモリアルイヤーとなるだろう。

海底ホテルのアイデア自体は60年代後期から70年代にかけて世界各国で実現されており、日本でも1968年に民間企業が最大5気圧まで耐えられる海底ハウス『歩(あゆみ)号』を製造、『歩号2世』はホテルタイプで海底村と呼ばれ、多くの観光客を集めた。

だが、今回の海底ホテルは規模も豪華さも桁が違う。オープンするのは7ツ星のラグジュアリーホテルなのである。

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海底ホテル
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海底ホテル構造

潜水艦と構造は同じ
寝室からサンゴ礁を一望に

ポセイドン・アンダー・シー・リゾート社の海底ホテルは、水面下40フィート(約12メートル)に設置される。20ある客室は、すべて同サイズで全長10メートル・幅5.1メートルのカプセル状だ。面積は約51平方メートル。150トンの重さがあり、床には50ミリ、柱に25ミリの鉄板が使われ、ドアはカーボンファイバー、5枚ある窓には潜水艦や水族館に使われているアクリル板を使用している。

客室はカプセル型のモジュールになっており、建設時にはそれを通路となるチューブに接続する。チューブの前後には円形のメインユニットが接続される。緊急時には客室ごと通路から切り離し、浮上させることができる。

海上とホテルはゲスト用とスタッフ用の2台のエレベーターで接続され、海中に出たい場合はダイバー用のロックアウトモジュールを利用する。客室の内部気圧は1気圧に保たれているので、地上との出入りに加圧減圧は不要だ。

ホテルの設計は民生用潜水艦メーカー、USサブマリン社が担当した。豪華客船型潜水艦などユニークな商品で、業界に知られている。
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超高級ホテルのサービス
チャペルでは海底結婚式も

海底ホテルは超高級、7ツ星クラスを謳っている。それも当然だ。サンゴ礁の真ん中で泳ぐ魚を見ながら、宿泊できるホテルなど歴史上初めてなのだ。窓から見える風景は竜宮城も顔負けだろう。

メインユニットにはレストラン、バーラウンジが設置され、料理もホテル内で作られる。さらに映画館と結婚式のためのチャペル、図書館も用意、最上級のサービスが提供される。さらに島全体もリゾートとして開発される予定で、テニスコートやハーフのゴルフコース、スパやヘルスクラブを備えたレセプションセンターが建造される。

空港から専用機で島へ飛ぶ。海底ホテルで2晩を過ごし、地上のバンガローで4晩宿泊。その間、食事とワインなどの飲み物はすべて無料、さらに小型潜水艦の操縦やウィンドサーフィンなどのウォータスポーツの教習がすべて含まれて、1週間1万5000ドルのツアーが組まれる予定だ。

200万円弱のこのツアー、まさに21世紀的な贅沢である。同社では年間7000人の来客を見込んでいる。
海底ホテル客室