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シェルター生活は2週間 乗り切ることが重要 |
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ところで、核シェルターと聞くと、分厚い扉に、打ちっぱなしコンクリートの壁、殺風景な内部……というイメージをどうしても持ってしまうが、実際の核シェルターもその様なシンプルなものがほとんどのようだ。しかし、これはスイスが国家として究極の安全を追求して作成した基準で、現在世界で採用されているシェルター基準なのである。平和を当たり前のように享受している私達にとっては殺風景に感じられるかも知れないが、この打ちっぱなしコンクリート壁にも理由がある、ということを知ると納得できる。
さて、実際に核爆弾が投下された、あるいは放射能の降下があった場合に核シェルターに逃げ込むわけだが、この中で生活するのは食料などの問題も含めてせいぜい2週間程度となる。中には、高いお金を払って核シェルターを用意したのに、たったの2週間生き延びてどうするんだ?と考える人もいる。しかし、核爆弾などによる大気の汚染は、2週間たてば1,000分の1に減衰する。つまり、核投下後2週間を乗り切れば、放射能症などの様々な生死に関わる症状を回避し、生命を維持できるということなのだ。逆に言えば、その2週間を乗り切ることができなければ、その先の人生もなくなってしまう訳で、本当の意味で人生の勝ち組と言われるためには、この2週間はなんとしても乗り切りたい。
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