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古都の旅情を満喫〜京都・柊家旅館〜

そうだ京都へ行こう!というわけで……

住まいのある新横浜から新幹線で、二時間。あっという間に古都、京都へ到着。関西出身の筆者にとって、京都は小さい頃から身近な町ではありました。

しかし、最近思うのは、大人になってから訪れる京都は、なんて優しく感じるのだろうという事です。「日本人でよかった」そんな感想が自然に沸いてきます。高層ビルやマンション建設など、近代化の波は古都にも例外なく押し寄せており、来年、建物の高さ制限を定めた新たな法令の施行が決まっているようですが、その前に……と、反対する人たちの署名運動むなしく、駆け込み建設が行われているそうで、残念でなりません。

この町並みの美しさは、やはり、日本人の財産ではないかと強く思います。

そんな京都の中でも、老舗と呼ばれるものはたくさんありますが、今回は、1818年創業で、今もなお伝統を守り続けている数奇屋作りの純和風高級旅館「柊家旅館」へ行って参りました。文豪・川端康成をはじめとする国内外のVIPが愛した旅館とは、さて?
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柊家旅館

初めてなのに懐かしい「柊家旅館」

京都駅から、タクシーで15分。「着きましたよ」の声に窓の外を見ると、あまりにも自然に町並みに溶け込み、静かな佇まいの玄関。暖かいオレンジの灯りに、ほっと落ち着く感覚が忘れられません。

「いらっしゃいませ」の笑顔に迎えられ、中へ入ると、なんともノスタルジックで、初めて来たにもかかわらず、「ただいま」が言いたくなる空気がそこにはありました。部屋に入るとまた格別で、季節を感じられる庭を囲むように配置され、これまた「あぁ、懐かしいなぁ」と思ってしまう安心感。

かなり敷居が高いイメージだったのが、訪れてみるとまったく逆。田舎のおばあちゃんの家へ帰って来たような、そんな雰囲気が建物全体に溢れているのです。お茶とお菓子を頂きながら、館内の説明を聞き、夕食の時間まで、お風呂へ入ることに。部屋には槙(マキ)風呂。フロント奥には貸切できる檜風呂があり、時間の予約をするとお風呂係の方が用意してくれます。どちらも木の香が心地よく、芯から温まり、ほっこりしたところで、いよいよ夕食です。
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風味豊かに 〜京懐石料理〜

懐石料理なので大きな座卓テーブルに豪華に並べて食べるのではなく、「1時間半ほどかけて、一品一品、順番にお出し致します。」とのこと。わくわくしながら待っていると、まず、先付けのおいしさにびっくり。鮮やかな紫色は、素材そのまま。すっきり飲みやすく、喉に心地いい感触を残し、このあと次々に運ばれてくる料理に期待が膨らみます。

向付け(お刺身)も、新鮮・ぷりぷりです。そして出てきた「松茸の土瓶蒸し」は、歯ごたえよく、指先についたスダチの香りがまた食欲を倍増させます。上品な味わいの「海老しんじょう」を口にして、またしてもここで、「あぁ〜日本人でよかった」、そんな気持ちにさせられます。

京都らしさを一番感じたのが、「八寸」。えび・鮎・牡蠣・栗・鱧に銀杏、その素材の味を邪魔しない調理法、優しい味付けに関心しながら、ゆったりした時間を楽しみました。
柊家旅館の京懐石