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シーズン到来!タラバガニを食べよう

冬の海の究極グルメ
カニは今こそ旬

全国的に冬真っ盛り。今年は暖冬ともいわれているけれど、やっぱりこの季節、人間の舌は鋭敏になる。夏は暑さで食欲はイマイチという人でも、秋から始まる味覚の季節には美味しいものが恋しくなる。

秋は主に野山の食材が旬。収穫の季節である秋にはおいしいものがたくさん出てくる。一方海の食材はというと、四季を通じてそれぞれ旬のものが楽しめる。そして冬のシーグルメにランキングを付けるとすれば、「カニ」が上位に食い込んでくることは間違いないだろう。

そして近年では冷凍技術や流通が進化したことで、一年を通じて全国どこででもその味を楽しむことはできる。しかし、全ての海産物がそうであるように、旬の季節に、水揚げされる地域で食べるのが最高であることに異論を挟む愚か者はいないはずだ。特にカニの場合、旬以外の季節にはぜんぜん身が詰まっていないこともあるので要注意。やはり冬に、産地付近で食べるのが間違いない。

その場所は果たしてどこなのか、それは後ほど説明するとして、カニといってもたくさんの種類がいる。全国の海、あるいは河川などで多様な種類のカニが水揚げされる。それら多数のカニの中でも今回は北の海で水揚げされる、全ての日本人があこがれる究極のカニたちについて紹介したい。
活きたタラバガニ
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タラバガニ

これぞキング・オブ・カニ!
味も価格も王者「タラバ」

なが〜い足を持つ巨大な容貌。高級なカニとして人々の頭に思い浮かぶのは、なんといっても「タラバ」であろう。

千島列島からオホーツク海・北海道東部の太平洋沿岸および日本海、果てはカナダ北部太平洋岸に分布するタラバは、厳密に言うとカニではなくヤドカリの一種である。このタラバに非常によく似ている「アブラガニ」というのもおり、そのアブラガニをタラバと偽って売っていた業者が摘発されたのは確か去年ではなかったろうか。甲羅の中央よりやや下側のトゲが6本あるのがタラバで、4本なのがアブラガニだ。ひと目ですぐわかるので、購入される人は注意しよう。もっともアブラガニも大変美味しいが。

さて食べ方だが、カニはやはりシンプルに食べるのが一番。焼いてよし、刺身もよしだが、やはり最もおいしい食べ方は「ゆで」ではないだろうか。カニ独特の味と食感が最も楽しめる。ゆでたての甲羅をバキバキと割り、大振りな身を豪快に食っていただきたい。

ちなみに首都圏でこのタラバを味わえる人気店として有名なのは「銀座 江島」。今すぐ行くべし!
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本場で愛されるカニはこれ
無冠の帝王「毛がに」

さて、この記事を書かせていただいている私は、実は北海道の出身なのである。北海道といえば、言わずと知れたカニの産地。自慢じゃないけど、幼き頃からカニには親しんできた。そんな私の頭脳に「キング・オブ・カニ」として深く刻み込まれているのは、実はタラバではない。「毛がに」である。地元の友人、親戚縁者に聞いても、ほぼ全ての皆さんが同じ意見なのである。そんなことから、私は密かに「無冠の帝王」と呼んでいるのが毛がになのだ。

毛がにの特徴は、なんと言っても「味の繊細さ」にある。1本の足から、あるいは甲羅を引っ剥がし、ぐぁばっと大ぶりの身を取り出し豪快にかじりつく―そんな食べ方の似合うタラバと比べて、大きさは的にははるかに小さな毛がに。食べ方も異なる。まずは足からが基本。1本の足の身をほぐすたびに食べてもいいし、数本ぶんの身をまとめてから食べてもいい。タラバと比較してデリケートな身は実に味わい深い。次にメインである甲羅に進んでいく。

そう、毛がにの甲羅にはタラバでは味わえない「蟹ミソ」があるのだ。身とミソを混ぜて食べる人も多いが、私の場合はキッチリと分けて食べる。身を先に食べた後は箸を置き、ミソは指ですくって食べる。無駄なくすくい取るためだ。燗をつけるのは言うまでもない。甲羅ごと温めるか、熱燗を注いでやや時間をおいてから飲んでもいい。ああ、この文書いているだけでものどが鳴るぜい…。
毛ガニ