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手軽にできるプチ出家体験 坐禅に挑戦

精神を統一し、ささくれた心を修復する
新しい癒しとして注目されている「坐禅」

 朝から晩まで、仕事に追われる日々。忙しくなるにつれ、つい、イライラしてしまいがちだ。気づかないうちに、肉体疲労はもちろん、心の疲労までも蓄積されてしまう。そんなときこそ、注意が必要。ケアレスミスが多くなり、無駄な仕事を増やしてしまうことになりかねない。

 心に余裕がないと感じたら、坐禅をして気を鎮めよう。坐禅(座禅)とは、座りながら瞑想し、悟りへ到達するための手段として行われた仏教の修行法のひとつである。心の安定・精神統一を達成することができるのはもちろん、最近の研究では、坐禅中の脳波を調べたところ、α波が出ることもわかってきているそうだ。修行となると、出家しなくてはならないのでは……と思いがちだが、曹洞宗や臨済宗の寺院では、一般向けの坐禅会を開催しているところも多い。心身ともにリラックスできると、ビジネスマンの間で、ひそかなブームになっている。座りながら静かに念じ、己と向き合うことで、ささくれだった心が修復されると好評だ。
「坐禅」/『経営禅研究会』
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「坐禅」/『経営禅研究会』

自由な服装でOK! 座布団一つで
自宅でも簡単にできる、プチ修行体験

 仏教の修行法である坐禅。一見、難しそうに感じるが、やり方さえ覚えれば、決して難しいものではない。静かな環境さえ整えば、自宅でも簡単に行うことができる。それも人気の理由だろう。

 坐禅は素足で行う。服装は自由だが、足を組むので、ジーパンなどはNG。かといって、短パンなど、あまり露出の多い服装も避けたほうがいい。より坐禅に集中するには、ゆったりとした服装がベストだ。眼鏡や時計などの装飾品も外しておくこと。

 寺院では、坐蒲(ざふ)といわれるものの上に座って行うが、自宅で行う場合は座布団でも代用可。形を整え、壁の近くに配置する。その前で合掌し一礼。右回りし、同様にした後、再び坐蒲の方を向き、壁に向かって坐蒲の上に足を組んで座る。右足を左の腿に、左足を右の腿の上におき、両膝を畳につけるようにするが、はじめはうまく組めないだろう。その場合、無理をせず、左足だけ右の腿の上におき、両膝を畳につけて体を支えても問題ない。

 座れたら、体を左右に揺らし、姿勢を整える。最初は大きく揺らし、徐々に小さくしていく。体の安定を図るとともに、体をほぐす効果もあるのだ。揺らしながら自分に合った位置を探してみよう。

 最後に、右手を足の上におき、その上に左手を重ね、親指同士をつける。法界定印といわれるもので、釈迦が悟りを開いたときの姿をとらえたものだ。姿勢を正し、いよいよ瞑想のはじまりである。
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ただ座りながら、無我の境地で瞑想する
心を整えるのはもちろん、嬉しい効果も

 坐禅をするときには、3つの重要な要素がある。居ずまいを正し(調身)、呼吸を整え(調息)、心を無にする(調心)ことだ。背筋を伸ばし、深呼吸をすれば、自ずと心も整うといわれている。

 目は閉じず、雑念に惑わされないよう、ただひたすら座り続けながら瞑想する。これが意外と難しい。どんなに静かな環境であっても、妄想や考え事をしてしまい、そちらに意識が集中しがちだ。そのため、次第に前かがみになり、崩れた姿勢になってしまう。これは心の乱れによるものと考えられ、坐禅会では警策を受けることになるだろう。警策とは、ビシッと肩を叩く棒のことだ。テレビなどで見たこともあるだろう。「不届き者!」と渇を入れられているように見えるが、これは決して罰ではない。坐禅中の迷いを取り払うためなのだ。励ましの意を持って警策を入れていただいているので、感謝の気持ちを持って受けよう。

 坐禅を続けていくと、正しい姿勢を維持できるようになる。見た目のスマートさはもちろんのこと、健康にもいいと注目されているのだ。血行がよくなり、肩こりなども解消され、代謝もアップする。ダイエットにも効果的だとか。意識していても、正しい姿勢を維持することは、なかなか難しいものだ。坐禅を通して、真っ直ぐな姿勢を手に入れてしまおう。
「坐禅」/『経営禅研究会』