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東京で食す 日本郷土料理めぐり

小旅行気分で郷土料理を堪能する
まずは珍しいアイヌ料理

あなたの故郷はどこですか?
都会に住んでいると、ふと懐かしく故郷の景色を思い出すことがあります。あの山、あの川、母校の校庭……そして何より、故郷の懐かしい味。

そこで今回は「東京で食す 日本郷土料理めぐり」と題して、東京で味わえる日本全国の郷土料理専門店から選りすぐりのお店と自慢料理をご紹介します。どちらのお店も、地元出身者も納得の味ばかり。忙しくてなかなか里帰りが出来ないという人はもちろん、故郷が東京だという人も、ちょっとした小旅行気分で訪れてみませんか?

さて、まずはグルメの王様「北海道」から。
北海道といえばカニや石狩鍋、鮭にイクラといった海の幸の料理を想像しますが、今回ご紹介するのは、中野区新井にある東京でも唯一のアイヌ料理店「レラ・チセ」(アイヌ語で風の家の意)。さまざまな自然の素材を生かした伝統のアイヌ料理を日替わり・週代わりで提供。アイヌの主食ともいえる栄養満点のスープ「オハウ」をはじめ、素朴な味の団子「シト」、鹿肉「ユク」料理など、北海道の新たな魅力が発見できます。また、店内にはアイヌの民族衣装や木彫作品、民具なども展示してあり、アイヌ文化を五感で体験できるお店です。
北海道「レラ・チセ」
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青森「割烹なか村」

寒い国の料理は
心も身体もぽっかぽか

東北地方は、秋田のきりたんぽ、岩手のわんこそば、宮城のずんだ餅などが有名ですが、今回ご紹介したいのは「青森料理・割烹なか村」のじゃっぱ鍋。

「じゃっぱ」とは津軽弁で「雑把」の意味。魚の頭や内臓、身の付いた骨、つまりアラの部分をぶつ切りにして、他の野菜を加えて煮込んだ鍋のこと。コクのある出汁が絶品です。
店内に入ると途端に津軽弁ワールドが展開する「青森料理・割烹なか村」。じゃっぱ汁だけでなく、キンキの煮付や、コリコリした食感がたまらないかすべの唐揚、口の中でとろける新鮮な活白子。青森直送の魚介類をふんだんに使った料理はどれも、素朴だけれど深い味わい。寒い故郷から届いた料理に心も身体も温まります。

続いて北陸地方の郷土料理といえば、新潟のおから料理やけんちん汁、石川県のじぶ煮やかぶら寿司。でも、この季節におすすめしたいのは、なんといっても富山の鰤(ブリ)大根です。脂の乗った鰤のうまみが一緒に煮込んだ大根に染み込んで、もうたまりません。最近ではポピュラーになって、普通の飲食店などでもメニューに見かけることが多くなりましたが、本場の味には敵いませんよね。

富山料理店「紋屋」では、越中の地酒とともに本場富山の鰤大根が楽しめます。また、鰤大根だけでなく三月から十一月の毎週火曜日は「富山の日」で、朝獲れたてのキトキトの魚介類で富山の郷土料理が味わえます。
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ファストフードの原点?
江戸前寿司と、信玄ゆかりのほうとう

関東地方の郷土料理も実に様々です。千葉のなめろう、群馬のおっきりこみ、埼玉のゼリーフライ、横浜のたにし料理、もんじゃ焼きなどなど。他の地方の郷土料理に比べても実にバリエーションに富んでいます。どちらかといえば、ファストフード感覚のような物が多いように思います。

そんな中でもやはり、関東を代表する郷土料理といえば江戸前寿司ではないでしょうか。寿司は元々、東南アジアが発祥の料理で、それが日本に渡り、江戸で進化を遂げて現在の握り寿司になったそうです。今や世界各国で親しまれている日本の郷土料理ともいえる江戸前寿司。

本場築地の「大和寿司」は決していまどきのお洒落な店ではありませんが、味はもちろん、雰囲気まで江戸前を堪能できる名店です。河岸に通う人も脚を運ぶ店なので、早朝から行列ができています。

関東から少し南に下ると、信州の郷土料理は温かい大地の香りがします。長野のいもなますや蜂の子、岐阜の朴葉料理など。その中でも、土の優しさが身体に染み込む料理が、山梨の郷土料理、ほうとうではないでしょうか。

その昔、武田信玄が野戦食として小麦粉をうどん状にしてカボチャなどの野菜を味噌で煮込んだものが、郷土料理として親しまれる様になったのが、ほうとうのはじまりとされています。 八王子インターから車で30分の「手作りほうとう あずま」では、山の幸をふんだんに使った様々なほうとうが楽しめます。
山梨「手作りほうとう あずま」