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ブランド力を技術で守る 日本の目指す高級路線 |
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先生がセシオ11000で作った見本には、きれいな蝶の刺繍や機関車トーマスなんかもあった。手作業ではとても無理だ。子どもはうれしいだろうと思う。実際、子どもが生まれるから、と買う人も多いそうだ。購入したKさんもその1人。
「業者の人がデモンストレーションに来てくれるんですね。刺繍を見せていただいた時にすごいなと。子どもが喜びそうなアニメのパターンもいっぱいあるし、爪の長い人でも画面をタッチできるようになっています」
女性にやさしいというわけだ。高い商品=プロ仕様、性能はすごいが使い勝手は悪いという先入観があったが、事実は逆だった。
サムスン、LG電子などアジア企業の進出が激しい生活家電において、AV機器のような高付加価値ながら間口の広い商品を作る。今まで10台売る必要のあった製品を1台で利益が出る構造に変えていく。後発企業が真似のできない高いレベルの製品で、ブランド力を維持するわけだ。自動車の世界で、後発の日本車の低価格攻勢をジャガーやベンツが高価格・高品質で迎え撃った(低価格市場で勝負しようとしたアメリカ車は日本車に惨敗した)構造とよく似ている。
三菱電機の炭炊きIH ジャー炊飯器 本炭釜「NJ-WS10」は、10万円近い超高級炊飯器として06年3月に登場、1日50台しか生産できない職人の家電だったが、06年9月までに1万個を売り上げた。失われた10年と呼ばれる90年代、市場を模索する中で日本の消費者もメーカーも賢くなった、そんな気がするのだ。 |
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