日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
鎌倉デートスポット

文豪の愛した食事

たいめいけん

グルメな作家の代名詞 池波正太郎が
足繁く通った たいめいけん

 食通で知られる作家と言えば、池波正太郎。「散歩のとき何か食べたくなって」など食に関する本だけで多数の著書があることからもそれは伺える。代表作、鬼平犯科帳などでは、江戸時代の食べ物が、さも美味しそうに描かれている。それだけに、通った店の数が数知れず。ここでは代表的な店を紹介したい。

 日本橋の老舗、たいめいけん。1階は手頃な価格で、2階ではちょっと余所行きの料理が食べられる。有名なのが、50円のボルシチとコールスロー。1階では切れ端などの野菜を使いこの値段で、2階では値段がする代わりに、野菜は大きくカットされている。ベースの味は同じだ。氏が食事を楽しむのはもっぱら2階だったが、ボルシチは1階のものが好きで、そちらを食べていたという。

 この店の名物はオムライス。なかでもタンポポオムライスは伊丹十三監督「タンポポ」で登場以来の人気商品。フワリとした卵が口のなかで広がる瞬間は至福のひととき。是非注文してもらいたい。
鎌倉デートスポット

有名すぎるほど有名
山の上ホテルの天ぷら

 池波氏が執筆時にいつも宿泊していたのが、山の上ホテル。御茶ノ水という土地柄だろうか? 川端康成、三島由紀夫などもこちらで原稿を執筆したと言う。第2の我が家とも言えそうな存在だったこのホテルのなかでも「天ぷら山の上」がご贔屓だった。

 氏を偲ぶならば、同じようにカウンターの片隅で天ぷらを楽しみたい。ランチは5250円〜9975円で揚げたての天ぷらコースを楽しめる。手軽に楽しみたいながら天丼もあるので、懐に合わせて選ぶといいだろう。絶妙な火の通り加減が嬉しい海老から、ボリュームのある穴子までしっかりと堪能したい。運が良ければ、「陸のアワビ」白麗茸など、ちょっと珍しいものも食べられるだろう。有名なさつまいもはコースに含まれず、揚げるのに20〜30分かかるので、注文を考えているなら最初に申し出よう。

 尚、池波氏に天ぷらを提供していたご本人、近藤文夫氏は現在独立し、「天ぷら近藤」で腕をふるっている。ただ、常に予約でいっぱい、数ヶ月前に電話をしないと食べることができず、池波氏のように「ふらりと」入ることはできない。ホテルでのんびり雰囲気を味わうか、予約して同じ味を求めるかはあなた次第だ。
山の上ホテルの天ぷら