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ウワサの「炭酸泉」

ブームの兆し。ウワサの「炭酸泉」

 温泉好きの読者の方でも「炭酸泉」に入ったことのある人は、少ないのではないだろうか。それもそのはず。海外には多く見られる炭酸泉だが、日本には天然の炭酸泉はわずか7カ所しかないと言われている。
 
 それでは「炭酸泉」とはどんな温泉なのだろう。炭酸というからにはソーダ水のようなもの?それともジャグジーのようなもの?と想像が広がる。
「炭酸泉」は言葉通り炭酸ガス(二酸化炭素)を含んだ温泉のことを指す。ドイツやスイス、オーストリアなどヨーロッパ諸国には多くの天然炭酸泉があり、古くから美容や健康維持のため、炭酸泉に入る週間がある。

 特にドイツは炭酸泉の湧出量が多く、広く親しまれている。しかも「炭酸泉」には他の温泉にはない独特な作用があり、温泉医療所、温泉病院という形で伝統医療として活用されている。
温泉として入るだけではない。炭酸泉はミネラルウォーターとしても好まれている。
美容効果、ストレス解消、筋肉疲労時、病中・病後、ケガの治療、冷え性の緩和など世代を越えて様々な人に効果が期待される、ウワサの温泉なのだ。
ウワサの「炭酸泉」
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いざ「炭酸泉」に入ってみよう

 さて、体にいいとはわかったものの、温泉だもの、入ってみなければ分からない…ということで東京の近くで炭酸泉に入れる宿はないかと探してみた。あった。私は奥秩父の「御宿 竹取物語」を訪ねた。

 この宿のお風呂は人工の炭酸泉。
「一体どんな感覚なんだろう」
ということで、早速お風呂をいただく。

 宿の名前にちなんで、野天風呂は竹林の中にある。樽風呂の湯船につかると、ふわーっと体が浮かぶような感覚になる。肌にはシュワーっと細かい気泡がついて、やわらかい湯だ。体がぽかぽかあったまってくる。

 ここの炭酸泉は装置を使って人工的に作られたお湯だが、天然の炭酸泉と同じような効果が期待できるそうだ。

 ふわーっと浮かんで優しいお湯に心が和む。「子宮に浮かんでいるような」感覚だと思った。温度が低めなのに体が芯からあたたまってきて、長湯していても気持ちがいい。

 お湯から上がると、体がふっと軽くなったように感じた。ストレス解消に効果があるというのも納得。
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炭酸泉の名湯・有馬温泉

 日本国内で天然の炭酸泉の温泉は少ないが、その中でも名湯として知られるのが関西の奥座敷・兵庫県の有馬温泉。有馬温泉は草津温泉・下呂温泉と並んで日本三大名湯と賞される温泉だ。

 有馬温泉の源泉には、環境省が療養泉として指定している9つの主成分(単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、硫黄泉、酸性泉、放射能泉)のうち、硫黄泉と酸性泉を除く7つの成分が含まれている。これだけ多くの成分が含まれた温泉は世界的にも珍しいという。

 有馬温泉の泉源の中には炭酸泉源がある。炭酸泉源公園の中に神社のような建物に入ると、中央の丸い石から冷たい炭酸水が湧き出ている。飲料場の水は飲泉として使用できる。炭酸独特のぴりっとした味がする。昔は「鳥類、虫、けだものがこの水をのめばたちどころに死すなり」と言い伝えられていたから、毒水だと怖がられていたとか。

 老舗旅館が軒を連ねる有馬温泉だが「炭酸泉」目当てに行くなら公共日帰り湯「銀の湯」がオススメだ。
ウワサの「炭酸泉」