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理想宮を作ったきっかけは? |
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彼が43歳だったとき、一つの変な形をした石につまづきます。奇形ともいえるソロバンが重なったような形をした石。この村の辺りは太古は海底で、奇形な形をした石がたくさんありました。よく見るとその辺りには面白い、いい石がたくさんあったのです。
そして、その石を見て彼は決意しました。「建築家と石工になろう」と。それからというもの、彼は郵便配達の仕事が終わると、石を探しては理想宮を建てることに没頭しました。この理想宮を造るにあたり、前にもふれたように気候も厳しく、孤独感、周りからの非難に、彼の中でも幾度となく絶望や葛藤が繰り返されました。
そんな時、荷押し車とシャベルがこうささやいたそうです。「自分自身がやろうと思っているならできるよ!」「今やれば、天が助けてくれるよ!」「この建物は何世紀にも渡って残る城になるよ!」
そんな天からの励ましを聞き、彼は黙々と暑さや寒さにも負けず城を作り続けました。実際に、シュベルが荷押し車とシャベルから聞こえたことが石に記されています。
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