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シュヴァルの理想宮って知ってますか?

フランスの奇想天外な建造物

シュヴァルの理想宮というのを聞いたことがありますか?この奇想天外な建造物は、フランス内陸部リヨンから南に下ったオートリーヴという本当に小さな町にあります。

理想宮は、建築家でも石工でもない普通の郵便配達夫のフェルディナン・シュヴァル(1836−1924)が33年かけて造った建物です。費やした日数10000日、時間93000時間。大きさ横幅26m×縦幅北14m、南12m×高さ10m。

シュヴァルは、郵便配達の仕事が終わると、理想宮造りに没頭しました。彼は無口で、村人からは「変人が奇妙な建物を造っている」といわれていました。今から約130年前という昔、そしてもともと保守的で新しい発明を受付けない気質のフランス人で特に内陸部の小さな村の人達には彼のアイデアはとても早すぎたのです。それでも彼はただひたむきに理想宮を黙々と作っていきました。孤独との戦いでした。夏は30度を超え、冬は零下にもなるこの土地の気候は、石を運んだり建築したり石を加工するのに楽な気候ではありませんでした。

今回は、そんな彼が造りあげた世界的に有名な”シュバルの理想宮”のお話です。
シュヴァルの理想宮
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シュヴァルは複雑な家庭環境の持ち主だった?

シュヴァルは少し複雑ともいえる家庭環境に生まれました。彼の生い立ちを追ってみましょう。
1836年 オートリーブの近くの町に生まれる
このとき父は2度目の結婚した相手との子で、死別した前妻との間に3歳の息子がいた
1847年(11歳の年)  母死去 
1849年(13歳〃 )  父が3度目の結婚をする
1855年(19歳〃 )  父死去 
1858年(22歳〃 )  シュヴァル結婚する 
1864年 (28歳〃 )  長男生まれる 
1865年(29歳〃 )  長男死去 翌年次男生まれる 
1867年(31歳〃 )  妻のコネで郵便配達の仕事に転職 
1873年(37歳〃 )  妻死去 
1878年(42歳〃 )  再婚する。アリス生まれる。妻のお金で土地を買う 
1879年(43歳〃 )  シャヴァルが石につまずいたことをキッカケに理想宮造りを始める 
1894年(58歳〃 )  アリス死去 
1912年(76歳〃 )  次男死去 
1914年(78歳〃 )  2度目の妻死去 
1924年(88歳〃 )  春 享年88歳シュヴァル死去 
彼の周りは死が多く、嫌でも悩む環境にありました。彼の孤独で空想好きな性格は、こういうところから来ているのだともいえるでしょう。
注意:歳は、日がはっきりしていないため、○歳の年ととらえて参考にしてください。

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理想宮を作ったきっかけは?

彼が43歳だったとき、一つの変な形をした石につまづきます。奇形ともいえるソロバンが重なったような形をした石。この村の辺りは太古は海底で、奇形な形をした石がたくさんありました。よく見るとその辺りには面白い、いい石がたくさんあったのです。

そして、その石を見て彼は決意しました。「建築家と石工になろう」と。それからというもの、彼は郵便配達の仕事が終わると、石を探しては理想宮を建てることに没頭しました。この理想宮を造るにあたり、前にもふれたように気候も厳しく、孤独感、周りからの非難に、彼の中でも幾度となく絶望や葛藤が繰り返されました。

そんな時、荷押し車とシャベルがこうささやいたそうです。「自分自身がやろうと思っているならできるよ!」「今やれば、天が助けてくれるよ!」「この建物は何世紀にも渡って残る城になるよ!」

そんな天からの励ましを聞き、彼は黙々と暑さや寒さにも負けず城を作り続けました。実際に、シュベルが荷押し車とシャベルから聞こえたことが石に記されています。
シュヴァルの理想宮 東側と壁