|
|
男の夢の膝枕 浴衣美人の耳かき店 |
|
妹に「お兄ちゃん!」と甘えられるとか、ダメな自分をなぜか支えてくれる幼馴染の美少女とか、シュールな妄想は男性諸氏の心の支えだったりする。違うとは言わせない。自分の場合は、日系ブラジルの姉妹がGストリングスでゆっさゆっさと……やめよう。
浴衣の美女の膝枕で耳かき、という、新橋のサラリーマン100人に聞きました、というようなファンタジーもある。どうですか、まったりな妄想は好きですか? 自分は気が短いので、そういう生殺し系は苦手だ。私は憎む、ニップレスを憎む、ニップレスの先でクリスマスのモールみたいのがくるくる回っていたら、それはちょっと許す、それぐらい一直線だ。お猪口は面倒だ、コップで持ってきてくれ。
秋葉原にできた「山本耳かき店」は、そんな大人のファンタジーで作ってしまった店である。秋葉原だが、メイドじゃない。店長さんいわく、「先代の社長が耳かきが好きで」その先代の夢が膝枕耳かき。それを2代目社長が実現した。親孝行である。父の夢を息子が叶える。だからメイドではない、浴衣なのだ。つまりは昭和の男のファンタジー。
「山本耳かき店」はビルの4階、階段を上がっていくと途中にメイド喫茶があったりして、秋葉原濃度が高まっていく。最近の秋葉原はフィギアとアニメとメイドだ。路面に面した1階は昔ながらのパーツ屋やジャンク屋が並び、正体不明の電子機器を売っている。地面に近い秋葉原は自分の知っている秋葉原。新興勢力はビルの中だ。秋葉原の今は階段を上ったところにある。 |
|
|
|
|
|
ビルの中に日本情緒 耳かきとマッサージがセット |
|
照明を落とした室内にヒーリング音楽が流れている。簾で目隠しされた和室が並び、その前をささっと女の子が歩いていた。本当に浴衣だ。
耳かき小町(!)の“おとは”さんに勧められるまま、横になり、畳の上に正座した“おとは”さんの膝の上に頭を載せた。これは照れる。お父さんは照れる。膝枕の体温で頭が温かくなって、まったく恥ずかしい温かさだ。
「それではキレイにしていきますね。」
最初は綿棒で耳掃除だ。綿棒の方が耳垢が取れやすいらしい。勤めて1カ月の“おとは”さんだが、日に3、4人、週に5日でのべ300人以上の耳をかいてきた。
「たまにすっごく奥に来るヤツがいるんですよ。」
奥? あ、奥ね。ぐりぐりと頭が上がっていくわけだ。
「だから最後の肩マッサージで、バンバンと思いっきり叩いてやります。」
耳かき終了。取れた、ものすごく取れた。自分は耳かきをする方だと思っていたが、なっちゃいなかった。耳かき小町にかかると取れ過ぎだ。大漁だ。非常に恥ずかしい。
「耳から耳垢が吹き出てる人もいますから。」
そんな人と比較しなきゃならないのか。どんな耳だ。……やっぱりオタクな方が主流?
「いや、30、40代のサラリーマンの方が多いですね。営業の途中だったりお昼休憩だったり、出張帰りの方とかいらっしゃいます。」
耳掃除の後に耳のツボと顔、肩のマッサージがセットで30分2,500円。意外と安い。60分4,500円のコースでは、さらに手のマッサージがつく。
【取材協力】 山本耳かき店(秋葉原店) 所在地… 東京都千代田区外神田3-15-6 4F TEL… 03-3252-2033 営業時間(年中無休)… 12:00〜21:00 アクセス… 秋葉原(電気街口)を出て、広い通り(中央通り) を右に曲ががります。ドンキホーテを右手に 見ながら少し直進した進行方向左側。 1Fの路面店には雪花郷(台湾デザート店)が あります。 |
|
|
|
ご主人様を揉みほぐせ メイドリフレが大流行
|
|
実は秋葉原、こうしたリラクゼーション系の店が増えている。見回せば、“メイドリフレクソロジー”“メイドさんのリフレクソロジー”といった看板がやたらに目につく。「メイドといえば喫茶」は一段落、今は「メイドといえばリフレ」らしい。
メイドさんのリフレクソロジーサロン「プラーナリフレ」では、足裏マッサージとともに足浴デトックスも行っている。ちょっと緊張しつつ店に入ると、当たり前だがメイドさんがいた。にこやかにお辞儀をされた。
「おかえりなさいませ」
感動だ。本当に言うんだ、「おかえりなさいませ」って。この感動、これが萌えってヤツか。
06年夏にオープンしたプラーナリフレは、元々は銀座にあった化粧品メーカー。そこで行っていた美顔エステ部門がなぜか秋葉原でメイドリフレとなって再オープンした。だから銀座店のお客様、いわゆるマダムも秋葉原店へと足を運ぶのだが、それはそれはみなさんビックリされるらしい。当たり前だ。周りは巨大な電気店ばかり、歩いているのはむさ苦しい猫背の若者、ドアを開けるといきなり「おかえりなさいませ」。ある意味でイジメなんじゃないかと思う。
「足浴デトックス25分+足リフレ25分 4,900円」のコースを選択する。複数のメイドさんに足裏どころか背中もお尻も肩も手も揉まれるスーパースペシャルコース(100分18,000円)なんていう夢のようなコースもあって、人気だそうだ。 |
|
|
|
|
|
これがメイドの力だ! 中国医学のツボマッサージ |
|
長椅子に座り、足を洗ってもらう。メイド姿の“なお”さんがひざまずいて足を洗う姿を見下ろすわけで、これは
(萌えだな)
正直、たかを括っていた。メイドさんなのだ。適当に足裏を押さえて、痛くないですかご主人様? ぐらいだろうと思っていたのだ。
痛い! そこすごく痛いんですけど?
「頚椎ですね。」
痛たたた!
「僧坊筋ですね。肩は凝っていませんか?」
痛い! 痛い、痛い!
「胃ですね。良く噛まないで早食いですね。胃腸系が弱っている感じがしますね。」
ものすごく本格的ではないか。女の子だから力も弱いだろうと思ったら、とんでもない。上手に体重をかけることで、力を使わずにポイントを突いてくる。
「痛いとすっきりした気持ちで帰っていただけますし。」
指にマッサージタコができているそうだ。プロではないか。聞けば入って2週間、中国整体の先生からみっちり講習を受けたそう……そ、そこは何? 刺すように痛いよ?
「鼻ですね。いつも鼻炎状態とか、鼻風邪をひいてると 痛いんですよね。足つぼリフレを繰り返し続けると 体調が良くなってくると、先生が……。」
良いところがどこにもない。40歳、人生の曲がり角。中年になっちゃったんだな。まさかメイドさんに中年を自覚させられるとは。 |
|
|
|
|
| 「トラベル」カテゴリーの記事 - 最新12件まで表示 - |
|
|
|
|
| Copyright(c) 2005-2008 Kachispo.com All rights reserved. |
|