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時を超え自分と再会…タイムカプセル

未来のあなたへメッセージ
夢とロマンの詰まったタイムカプセル

 そろそろ卒業シーズンが近づいてきた。卒業シーズンは毎年やって来るが、この時期はどこの町にも村も、独特の雰囲気があふれる。仲間と離れる寂しさと未来に向けての希望が同居する、この季節ならではの空気を吸うと、なぜか少しだけ優しい気持ちになってしまう。

 卒業という経験は、誰にとっても人生で幾度しか経験できないものである。その時期、人はそれぞれ特別の思いにとらわれるはずである。短いようで長い学校生活。楽しい思い出、辛い思い出双方があるだろう。それぞれの割合は人によって違うが、楽しいことばかりではない、けれど辛いことばかりでもない。そんな人生の縮図のような学校生活を終える時々は、誰もが心の中で過去を精算しつつ未来を見据える。少々大げさに言えば、自分の人生と正面から対峙する数少ない区切りの時間なのではないだろうか。

 卒業という季節を迎え、純粋な思いで過去と未来を見つめていた自分が一体何を思っていたのか…そんな過去の自分と再会できるのが「タイムカプセル」である。何時の頃からか、卒業シーズンのイベントの1つとして定着してきたタイムカプセルも、時代と共に進化している。
添原工業株式会社
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シンプルで怖いビッグイベント
タイムカプセルをちょっとご説明

 これまで経験してきた人なら既にご存知かと思うが、未経験の読者もいるかもしれない。念のため「タイムカプセルとは何か」ということをここで説明したい。

 まず特に決まりは無いが、基本的には「未来の自分」というテーマで手紙をしたためる。もちろん現在の思い、自分ではなく未来の第3者に対する思いでもいい。また、手紙でなくてもいい。手紙ではない何かを用意する場合は、その時の自分、あるいはその時代を象徴するような物がいいだろう。次に、大抵は卒業するクラス単位、あるいは学年単位でそれらの手紙・グッズをひとまとめにし、「何か」に収納する。この「何か」がタイムカプセルということになる。

 それぞれの思いを込めた手紙、あるいはグッズをタイムカプセルに収納した後、今度はそれを埋設するのがオーソドックスなやり方だ。その際は「今後20年間は開けません」などの誓いを立てなければならない。そして埋設する場所も、長きに渡って掘り返される可能性が低い場所、忘れることがない場所、自然災害の影響を受けない場所などというように、注意しなければならない。

 そして数年、数十年後…そのタイムカプセルを掘り返し、過去の自分と対面するのである。シンプルだけど、そしてちょっと怖い気もするけれど、大変素敵なビッグイベント―それがタイムカプセルだ。
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高品質で腐食知らず
現代タイムカプセルの標準

 夢とロマンの詰まったこのタイムカプセルを世界で最初に考えた人は明治時代の日本人だという説もあるが、それは置いておこう。時代と共にタイムカプセルは確実に進歩している。1つひとつのメッセージ、つまりソフトの部分というのは変わらないが、それらを収納するハードの部分は様々に進化している。

 埋設というのが基本的スタイルなだけに、これまでのタイムカプセルには「腐食」という悩みがついて回った。小さな木箱に入れて埋めたところ、出す頃にはすっかり腐食していた…などということになると、残念なことこの上ない。大体においてタイムカプセルというものは長い年月地中に眠らせるもの。その年月に耐えられる容器・器選びというのは、案外大変かもしれない。

 何にも代えられない大切な思い出が詰まっているだけに、やはりこれからは、そんな腐食の心配を持たずに使用できるタイムカプセルを埋めたいものだ。新潟県燕市にある「添原工業株式会社」では、容量によって様々なタイプのタイムカプセルを製造している。なんともスマートなスタイルのタイムカプセルが数種類あるが、これらは全てSUS304という、原発などにも使われる丈夫なステンレス製。10年、20年の耐久性を持っている。ただ、カプセルが大丈夫でも中身だけ劣化してしまう場合があるので注意が必要だ。カプセルを更にビニール袋などにいれテープを巻き、地中1メートル以上の深さに埋めるのが理想的である。
添原工業株式会社