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トコロテンは奈良時代に伝来 寒天は偶然から生まれたものだった! |
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まずはこの二つの発祥から検証。一説によるとトコロテンは、奈良時代に中国からの遣唐使によって製法が伝わり、平安時代には一般的に食されるようになったのだとか。その製法は天草をぐつぐつ煮て、一晩置いてからまた煮詰め、それを型に入れて冷やしたあと「トコロテン付き」という器具を使って麺状にしたものだったという。
そこからさらに時代は進み、江戸時代初期に生まれたのが寒天。京都の旅館「美濃屋」の主人が冬の戸外にトコロテンを捨てておいたものが乾物になり、それが精進料理の食材として活用できると奨励されたことで寒天が誕生したのだ。その後、この製法は寒くて乾燥している地方にも伝えられ、農家の副業として広まっていったのだが、筆者も幼いころに紅白の「角寒天」なる棒状の寒天を家の軒先で見かけた記憶がある。
我が家の場合は購入していたものを湿気させないために屋外に出していたのだが、当時の筆者はそれが食べ物だなどとは思っておらず、よくチャンバラ用の剣の代わりに使って祖父母にしかられたものだった。いま思えばなんと罰当たりなことをしてしまったのだろう……。
そんな寒天とトコロテンだが、基本的にそのまま食べればノンカロリー、食物繊維やカルシウムなどが豊富に含まれたヘルシーフード。では、いざ作ってみますか!
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