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大河ロマンの焼酎〜「篤姫」と指宿

NHK大河ドラマ「篤姫」と「焼酎」

 NHK大河ドラマ「篤姫」は政略結婚で薩摩の国から第13代将軍家定に嫁ぎ、将軍の没後、幕末の大奥で権勢をふるった女性。江戸城の無血開城に尽力したことでも知られる。原作は宮尾登美子さんの「天璋院篤姫」(講談社)。

 篤姫の激動の人生を演じる女優の宮崎あおいさん。宮崎あおいさんの出演で大河ドラマヒロインの最年少記録が更新されることになった。

 今、お茶の間の話題をさらっているこの姫君と、深いかかわりのある焼酎がある。鹿児島県指宿市の小さな焼酎蔵が生んだ極上焼酎「なかまた」だ。

 篤姫は1835年、今和泉家島津忠剛の長女として生まれた。篤姫と指宿には深い関わりがある。今和泉家の本邸は鹿児島にあったが、別邸は現在は指宿市内にある今和泉だった。原作では幼い頃に指宿の海岸で遊んだことを、晩年の篤姫が懐かしく思い出していたことが綴られる。

 そして篤姫が幼少時を過ごしたこの今泉に一番近い焼酎蔵が「なかまた」を生んだ中俣合名会社だ。
大河ドラマ「篤姫」と「焼酎」
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小さな蔵が生んだ極上焼酎「なかまた」

小さな蔵が生んだ極上焼酎「なかまた」

 中俣合名会社は鹿児島県指宿市の小さな焼酎蔵。この蔵が世に送り出した「なかまた」はこだわりぬいた極上焼酎。黒麹の深い味わいを出すために、無濾過に近い状態で仕上げた原酒に、更に貯蔵酒を加えたもので、深い甘みを持っている。ゆっくり口に含むとふわりとふくらみ、実に美味い!

 「なかまた」を手がけるのが杜氏の黒瀬勉さん。鹿児島県内で焼酎の二大杜氏である黒瀬杜氏の出身で、50年の杜氏人生のすべてをこの焼酎に注ぎ込んだ。絶妙のブレンドで、味のふくらみが見事だ。「なかまた」の特徴はなんといっても上品なその甘味。28度と焼酎にしては高めのアルコール度数と甘みが心地よい酔いに誘ってくれる。

 「なかまた」は希少な焼酎のため、「なかまた」会という有力酒販小売店の特約店のグループがその販売を行う。都心で飲める店はなかなかない。さらに今年は鹿児島県の本格焼酎鑑評会で優等賞を受賞。焼酎通なら一度は味わってみたい焼酎だ。
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篤姫にちなんだ「渚の篤姫御殿」

 中俣合名会社と篤姫は実は深い関わりがある。中俣合名会社の代表・大山隆樹氏は薩摩の豪商・浜崎太平次の系図を組む人物なのだ。

 浜崎太平次は、彼なくして薩摩の隆盛はなかったと言っても過言ではない存在だ。その太平次は篤姫の育ての親としても知られ、将軍家との結婚に際して腰入りの費用を工面したと言われる。

 そこで中俣合名会社では篤姫をしのび、新しい焼酎を造ることになった。そうして生まれたのが「渚の篤姫御殿」だ。

 「渚の篤姫御殿」は鹿児島の生産物にこだわった焼酎。麹米は鹿児島県産「ヒノヒカリ」。水はそうめん流し発祥の地として知られる指宿唐船峡の水と、蔵の水を使う。地元指宿の美味しい水にこだわった。篤姫にちなんだこの焼酎は三月下旬に発売されたばかり。販売はこだわり焼酎「侍士の門」で知られる「侍士の会」の有志が担当する。これぞ大河ロマンの味。篤姫をしのんで作られた焼酎「渚の篤姫御殿」、焼酎通ならすぐにでも飲んでみたくなる。

 また中俣合名会社からは浜崎太平次翁にちなんだ焼酎も発売されている。その名も「八代目 浜崎太平次」。仕込みに霧島山系の銘水「関平鉱水」を使った、飲みやすい焼酎だ。幕末の薩摩を代表する人物・篤姫と浜崎太平次をしのびながら一杯やるのもおつだ。
篤姫にちなんだ「渚の篤姫御殿」