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キノコの家? セカンドハウスはドーム型

これが日本の風景?
未来型ドームハウス

 未来の家はドーム型である。70年代、子供向けの未来のイラストは、リニアモーターカーとその後ろに立ち並ぶキノコみたいなドーム型住宅が定番だった。

 しかし今や時すでに21世紀。70年代の小中学生から見れば、現在は十二分な未来なのに、そんなドーム型の家が建つ気配はない。だから「阿蘇ファームランド」の宿泊エリア「阿蘇ファームヴィレッジ」の写真を見た時、息を呑んだ。まさしくSFの世界である。延々と続くドーム型コテージは全部で450棟、壮観だ。いつか見た21世紀の風景はすでにあった。

 キノコ型のドームハウスを作ったジャパンドームハウス?によれば、素材は発泡スチロール製。緩衝材の発泡スチロールに比べ、発泡率を1/3に抑えた高密度の特殊な発泡スチロールを使い、建物の強度を保っている。同社の所在地である石川県は日本海に面して冬は雪が多く、屋根には高い耐圧性が求められるが、発泡スチロールの家は1トン程度の荷重にも容易に耐えるそうだ。

 難燃性の加工が施されているので火事の心配はなく、紫外線防止の塗料で経年劣化も防ぐ。木造と違い、シロアリに侵されることもないし、腐りもしない。耐久年数は数百年ともいわれ、仮に焼却する場合でもダイオキシンなどの有害物質は発生しない。
 断熱性も極めて高く、冷暖房のコストは従来の住宅の1/10しかかからない。同社のドームハウス7700型は直径7.7m、だいたい20畳の広さがあるが、これを冷暖房するのに6畳間用のエアコンで十分だという。発泡スチロールは環境負荷が小さな建材なのだ。
阿蘇ファームランド
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ジャパンドームハウス

環境にやさしい発泡スチロール
新建材で新しい住宅を作る

 また柱がないため、空間を最大限に使うことができる。丸い室内に最初は違和感を感じるだろうが、じきにとても落ち着くはずだ。
 1960年代、未来の建築として提唱されたデザインは、すべて曲面を最大に生かしたものだった。アント二オ・ガウディいわく「自然に直線はない」。人間を除くすべての生き物の巣は曲線で構成されている(六角形を基本とする蜂の巣も総体として見れば球を構成している)。曲面は自然の摂理であり、ドームハウスは居住者に今までの建築にない安心感を提供する。

 ドームハウスはプラモデルのようにバラバラのパーツをボルトと接着剤で貼り付けて作る。発泡スチロール性だから当然といえば当然なのだが、建材は非常に軽く、もっとも重い壁面部分でも82kg(ドームハウス7000型の場合)しかない。つまり組み立ての人員が少なく、工期も短く立ち上げられる。だいたい3〜4人の工員で1週間が目安だ。

 価格は480万円からで、床材、内装等をどうするかで値段が変わる。インターネット上で簡単に見積もりが取れるので確認は簡単。ドームハウス7000型の床面積は36.3?、坪数なら11坪。施工も含めて坪単価45万円は標準的。法人用にリースも用意されており、導入が簡単。実際、店舗で使っている例も多い。2階建てにはできないが、ドームハウスをいくつか連結して広い室内を利用したり、かまぼこ型のロングドームも開発中だそうだ。

 特徴あるデザインは個人用のセカンドハウスにぴったりだ。プライベートな空間を大事にできるし、何よりも個性がある。自分の部屋がドーム型なんて、土地があればぜひ欲しい。ドームの中で暮らしてみたい。
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大工さんはいらない?
DIYで家をつくる

 ドームハウスには、ジャパンドームハウスのように素材をドーム状に成形して作るモノリシックドームと呼ばれるタイプと、一般的な建材を使って作るドームハウスがある。バックミンスター・フラーのジオデシックドーム理論に基づき、三角形に切った建材を組み合わせてつくるもので、レーダードームなどに使われている。

 日本にもジオデシックドームの住宅を提供している会社は数社あり、アメリカ製のエレクター・フラードームのディーラーは全国に展開している。エレクター・フラードームは非常にシンプルな構造をしている。三角形の木製パネルをボトルとナットで組み上げて行くだけだ。基礎さえキチンと仕上げてあれば、自分で建てることもできなくはない。

 だからといって本当に建てる人はいないと思うのだが、世の中は広い。パネルからすべて自作した人がいた。
 「なんでもつくるよ。」の管理人は鉄を使ったアート作品で有名な方で、最近では実物大のボトムズを作った凄い人だ。本当に何でも作ってしまう方なのだが、家まで作っていた
 雑誌でドームハウスの自作キットの記事を読み、<この写真から寸法割り出せば、キット無しでドームが建つのだな>と、わずか5センチ四方の写真だけを元にジオデシックドームを建ててしまったのだ。
エレクター・フラードーム