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効果は折り紙つき? 薬売りがつくる健康薬膳

薬といえば富山が本場
本場の富山で薬膳ブーム

 富山といえばホタルイカと薬売り。東京に出てきて富山の大学を出たというと言われた。
 「富山って、薬売りの勉強?」
 じゃあ何か、名古屋なら味噌で和歌山だとミカン作りの勉強か。富山大学には和漢医薬学総合研究所なんてのもあって、そういう人も多いだろうが、こっちは医学部に行っていたわけじゃない。

 富山では薬膳がブームらしい。薬売りから新たな特産品を考えようと老舗の旦那衆が立ち上がり、富山薬膳研究会を立ち上げた。本場中国から〈国際栄養薬膳調理師の認証を受けた〉(北日本新聞06年12月08日)そうである。

 駅で「くすりの旅BOOK」という無料の冊子が配られていた。料亭の川柳は和食薬膳(先付にサソリの空揚げが出るらしい)を出し、栄寿司では薬膳寿司を出すそうだ。

 富山の売薬は反魂丹という胃腸薬から始まった。富山藩2代藩主 前田正甫が反魂丹の製法を民間に広げ、薬売りが諸国を行脚できるように他領商売勝手を制定、売薬ビジネスの基礎を築いたという。反魂丹は今も富山の製薬会社で売られており、中でも池田屋安兵衛商店が有名だ。反魂丹など扱っている薬はオンライン通販で買うことができる。

 池田屋安兵衛商店も富山薬膳研究会のメンバーであり、古いなまこ壁の店舗は2階が薬膳レストラン。薬草茶と薬膳料理(要予約・2,100円〜)を出している。タンポポのシフォンケーキがあったので、クマザサ茶とお茶にする。シフォンケーキの割りにしっかりした感触はタンポポパワーか。お茶は普通のハーブティ。薬っぽい味はしない。どちらも消化器系に良いのだそうだ。
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配置薬は今も続く サプリメントは和漢薬で

配置薬は今も続く
サプリメントは和漢薬で

 駅前のCiCビルには富山の売薬の歴史をコンパクトにまとめた「くすりのミュージアム」がある。富山の配置薬はまず薬箱を置いてもらい、一年後、使った薬の分の代金を払う「先用後利」(せんようこうり)という独特の支払方法でその数を広げたそうだ。前金等が不要で使った分だけ払えばいいから、医療費が高かった江戸時代には重宝された。

 今も配置薬は製造されており、その半分は富山の製薬会社が作っている。配置薬を利用したい場合、今は配置薬業者は全国にある。「置き薬こむ」などで申し込むと近隣の業者が専用の薬箱を届けてくれる。

 「くすりのミュージアム」に併設された「春々堂」は、創業130年、置き薬で有名な製薬会社 廣貫堂の子会社が運営する薬膳カフェだ。生薬を食材として使った料理や健康茶が提供される。

 「春々堂」では生薬を使ったサプリメントも販売している。25種類の和漢サプリメントはコンビニで売っているサプリメントとは根本的に違う。

 よく眠れなかったり、ストレスが多い人には、エゾウコギ・カキ・サンソウニン・真珠・マローエキスを配合した「思安心」、パソコンで目が疲れたらキク花・クコシ・ブルーベリーの「千里見」、風邪を引きやすい人には板藍根と羅漢果といった具合。
 バックが生薬の会社だから、効きに自信アリ。店頭では症状に合ったサプリメントを選んでもらえる。10日分1,575円(税込)と安いのも魅力である(ファクスでの注文も受け付けている)。

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薬膳カレーに亀ゼリー
薬膳カフェでヘルシーになる

 薬膳カフェの自慢は薬膳カレーだ。カレー自体、薬膳の塊みたいなもので、気温が50度を超える灼熱のインドで日本人観光客がバタバタと腹を下す中、現地人は平然と川で汲んだ水でチャイを淹れているのだけれど、あれはカレーだなと思うわけだ。カレーがなければ、インド人があんな暑い場所でウィンドウズのバグ取りができるわけがない。

 薬膳カレーは薬膳というだけあって、普通のカレーよりもずっと薬効を強化してある。米は黒米と大麦の入った三穀米を活性酸素除去効果のある紅花で炊き、具には季節の野菜がいっぱいだ。ごろんとしたナツメの実が薬膳っぽい。ナツメは鎮静効果があり、全体にリラックスする薬効の食材でまとめてある。セットについてくるお茶はジャスミン茶で、これも鎮静効果があり。

 何が何に効くというのはメニューに書いてあって、たとえば「ヨクイニン 利尿、むくみ、肌荒れに効果的」「山査子 消化促進、鎮静、強心作用」などとある。みのもんたみたいだけども、こういう健康情報は意外と楽しいのだ。

 さすが薬膳カフェ、デザートは亀ゼリーである。香港では漢方薬屋の軒先にでかい釜があって、真っ黒な液体がグツグツ煮えている。亀を漢方薬と一緒に煮ているらしい。冗談かと思ったら、かき混ぜると亀の甲羅が浮き上がった。なぜ亀? 排毒で胃腸によく肌がキレイになるそうだ。そういうものを富山で食べる。それも一興だ。
薬膳カレーに亀ゼリー 薬膳カフェでヘルシーになる