日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
鎌倉小町通りを食べ歩き

髪の毛から醤油?! つくってみた

スクープ! 髪の毛から醤油!
中国騒然、その正体は?

 ニュースを聞いた時はウソだと思った。04年のことである。中国の中央テレビが中国国内で髪の毛からアミノ酸を抽出、醤油を作っている工場をレポート、大きな話題になったというのだ。

 折りしも中国産の食品から着色料や発がん性のある添加物が発見され、冷凍ほうれん草など農作物や魚介類の輸入に制限がかけられ始めた時期である。
 添加物というのは、かなりインパクトある話だが、髪の毛醤油に比べれば、子供だましだ。

 考えてもみてくれ。机と飛行機以外、何でも食べる中国人だって髪の毛は食べないから問題になったのだ。髪の毛を溶かして飲めと言われて飲めるか? それってライトな共食いじゃないのか?

 しかも髪の毛醤油、元々作ったのは日本らしいのだ。なんて日帝残滓だ。理容専門誌「ニューヘアー」(1982年9月号)に髪の毛醤油のことが書かれているというので、国会図書館まで確認に行くと、

<毛髪研究の大家・大門一夫さんは、戦時中から戦後にかけての食糧不足のおり、毛屑から、代用しょうゆを作ったという。
 その作り方は
? 毛をよく洗って、10%の塩酸の中に入れ、24時間ほど煮沸する。
? ?でできたものをろ過し、苛性ソーダで中和させる。
 今のしょうゆとほとんど味がかわらなかったという。>

 なんだ、そのいい加減な作り方は! 中学生でもできる。下手すりゃ小学生だ。そんなに簡単にできるのなら、日本はアメリカに負けなかった。いや負けただろうが、しかし(そんなに簡単なら?) 俺でもチャチャッと作れるってことだ。もし本当にできるなら、(中国人は何でも食べる)ことが証明される。
髪の毛から醤油が? その虚実を検証する
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材料は塩酸、水酸化ナトリウム、リトマス試験紙、ビーカー、髪の毛

つくってみよう、髪の毛醤油
材料を集める

 まずは材料。塩酸も水酸化ナトリウムも薬局で買ってきた。劇薬なのでハンコは必要だ。トイレ掃除に使うので、というとすぐに売ってくれる。醤油を作るので、とは言わない方がいいとオジサンは思うな。

 問題は髪の毛だ。誰かのもらうか。誰の髪の毛ならキミは飲めるのか。いやキミが飲めるというよりは、だ。キミに髪の毛を飲まれても縁が切れない、信用と信頼に満ち溢れた相手がいるのかどうか。

 ……いそうになかったので、自分の髪の毛を材料にすることにした。ただし自分の髪の毛はひどく短い。床屋で刈り上げは? と聞かれ、2mmと答える。仕方ない、伸ばすしかない。

 2カ月伸ばすと、頭が金正日そっくりになった。だからイヤだったんだ、だから短くしているんだ。
 床屋にビニール袋を持っていく。「切った髪の毛をこの中に入れてもらえますか?」「少し他の人のも混じっちゃうと思うんですが、いいですか?」「あ、いいです、大丈夫です」
 あまり大丈夫ではないが、やむをえまい。

 意外と普通に受け入れられたので不思議に思った。
 が、床屋さんの話では、昔は製薬会社の人がよく髪の毛を買いに来ていたのだそうだ。ふーん、製薬会社がねえ。
 ……え? 中国に限らず、実は日本人も髪の毛を食べさせられているのではないか。

 材料は揃った。中和を確認するためのリトマス試験紙なんかも買ってきた。あとは塩酸で毛髪を24時間煮る。簡単だ。
 電熱器をベランダに置いた。混ぜて煮て中和だ。チャチャッとやろう、チャチャッと。……油断していた。相手は塩酸、金属も溶かす強酸性なのだ。
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爆発沸騰!危険な塩酸
ソノちゃんの運命やいかに?

 塩酸の蓋を開けると、ポシュッと小さな音がして、ビンの口から塩素の白いガスが立ち上った。ツンとした刺激臭。塩酸をビーカーに注ぐと、目にしみ、咳き込んだ。大丈夫なのか。これを飲むのか。命知らずなんじゃないのか。

 髪の毛を入れ、10%濃度になるように水を注いだ。電熱器に載せた。加熱開始10分、ポコポコとビーカーの底から泡が立ち始めた。ビーカーの中で髪の毛がぐるぐると回っている。ポコポコがボコボコボコに変わった。ヤバイな、と思った瞬間だ。ズボゴボゴボッ!

「ひゃああああ!」
 塩酸が沸騰、いや爆発した。それはまさに火山、ビーカーは猛烈な塩素噴き出す活火山だった。
 一瞬にしてベランダには真っ白なガスが立ちこめた。吹き上がった塩酸がコンクリートの床に飛び散った。落ちた先からシュワシュワシュワ〜と音を立ててコンクリートが溶けた。

 塩素は本物の毒ガスである。1914年、世界で初めてドイツ軍が使用した毒ガスは塩素ガスであり、初日だけで5000人を殺害した。そんな凶悪な塩素ガスが、うちのベランダからモクモクモクモク湧き起こっている。髪の毛醤油とか言ってる場合か。

 オロオロしている間にも塩素ガスの霧はみるみる広がっていく。隣は大丈夫か。ベランダ続きの隣の家は三人家族で、幼稚園児のソノちゃんがいる。まだ4歳だ。廊下で会うと照れて親の背中に隠れる。そんなソノちゃん。死んでやしないか。

 やがてこぼれた塩酸で電熱器がショートし、ブレイカーが落ちた。急に部屋中が静まり返った。塩素ガスで喉がヒリヒリと痛く、死にかけた老人のようなすごい咳が出た。
塩酸に入れて10%溶液をつくる爆発後、湯煎に切り替えた。良い子は真似をしないように!