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できあがった茶色の液体 髪の毛醤油の真相 |
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色は醤油というよりも漢方薬の飲み薬のようだ。くすんだ茶色である。結晶化した塩の粒が底に沈んでいる。あまりおいしそうではない。ちょっとなめてみた。
「お?」 これは? 「醤油?」 何ということだ。これは醤油ではないか。 全体に風味には欠ける。塩っぽい。匂いは髪の毛の焦げた匂いあるいは海草のような磯っぽい匂いにも感じる。だが醤油だ。驚くほどに醤油なのだ。
せっかくなので寿司に使ってみた。中トロに髪の毛醤油をつけてみる。おそるおそる口に運ぶ。(むむ、イケるじゃないか) 気にならない。いやむしろうまい。髪の毛醤油は塩っぽいし、ホントに安い味だが、じゃあ何だと聞かれれば醤油だ。できるのだ、髪の毛から醤油が。
奇跡だ。 よく見つけたな、こんなの。ものすごくシンプルだが、それだけに見つけるのは大変だったろうと思う。髪の毛を溶かして醤油にしてしまう。腹が減ると人間、とんでもないことを思いつくものだ。
髪の毛を煮ている間、ベランダには物干し竿がかかったままだった。さびない、が謳い文句のステンレス製である。今朝見たらその物干し竿に茶色の点々がベッタリと付いていた。ぬぐってみたら錆だった。(恐るべし、塩素ガス) 塩酸を煮ている間に発生した塩素ガスはステンレスすら強烈に酸化し、さびさせてしまったのだ。とても醤油の原料とは思えない。何とも凄まじい髪の毛醤油である。 |
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