日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!

どもりと向き合おう

あなたは“どもり”について
考えたことはありますか?

 突然だが、私の親はいわゆる「どもり」というやつだ。「あ、あ、あした……」などと、話したい言葉がスッと出てこない、アレである。私自身にそういった悩みはないので、比較的最近まで、実は気にも留めていなかった。

 最近になって、親が一生懸命「どもり」を隠そうとしていたことを知った。元来おしゃべりなのに必要最低限しか喋らず、苦手な音が冒頭についた言葉は極力口にしない。……なぜ、親戚の話になると、親はいつも同じ人の名前を“忘れる”のか、やっと分かった。

 家族にすら隠したくなってしまう「どもり」って何だろう。正直な気持ちを打ち明ければ、私は親のどもりを気にしたことは一度もなく、なのに過度に気にしていた親を、滑稽にすら感じるのだ。しかし、自分が同じ悩みを抱えていたら……きっと同じことをしただろうとも思う。

 どもりに悩む人たちにとって、我々はつい楽観視してしまう。それは、弱点というよりはちょっとした個性だと思うのだ。

 どもりには、繊細で物事に敏感な人がなりやすいそうだ。また、ストレスがどもりとして出ることもある。では、心の持ち方一つで喋り方も変わるのだろうか?
あなたは“どもり”について考えたことはありますか?
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“どもり”って正式にはどんな症状?

“どもり”って
正式にはどんな症状?

 どもりは、一言で表すならば「言葉の痙攣」。正確には、舌や唇が痙攣することで、言葉の始めの一音が出ない、決まった言葉が言えないというのが基本的症状で、「自分は言えない」と思えば思うほどドツボに嵌ってしまうケースも多いそうだ。

 通常は2〜4歳、子供の頃にその傾向が出始め、しばらくすると治ってしまうケースも多い。しかし、ストレスからくるケースは大人になってからでも十分起こりえる。
 つまり、今はどもりと縁がないという人だって他人事ではないのだ。仕事が上手くいかなくて自信がもてない、劣等感を抱く、何もしたくなくなる……どれか一つでも当てはまれば、あなたにも“可能性がある”ということだ。

 そうなると、様々なところに障害が隠れている。取引先で自分から挨拶ができない、電話に出て迅速に喋れない……そう思ってしまうと、上手く行く仕事だって逃げ腰になってしまいそうだ。
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治したいと思ったら
何をしたらいいの?

 どもりによる精神的苦痛から開放されるために肝心なのは、目指すところが「どもって恥ずかしい思いをせずに暮らせるようになること」ではなく「自分の話したいことを話したいときに話せるようになること」……この違いが分かるだろうか?
 前者は“どもることをごまかす”ネガティブ発想、後者はポジティブ発想(必ずしもどもりを“治す”ことが目的ではない)これが大事なのだ。

 上記を踏まえた結論として「プラス思考で毎日を過ごせば、必ず改善していく」という人は多い。確かにそれは事実だが、それは簡単なようで、非常に難しいことだ。これを書いている私だって、言うは(書くは?)易し、実際は……漠然とし過ぎていて、意気込むばかり、結局何もできないだろう。

 “どもり”に悩む人々の多くは、一言一言に神経を使い過ぎてしまっている。本来何も考えずにパッと出てくる言葉を「あぁでもない、こうでもない」と悩むことで泥沼に嵌ってしまっているとしたら「プラス思考で!」と考えること自体、いいのか悪いのか怪しいものだ。
治したいと思ったら何をしたらいいの?