日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!

男40にして始める羊毛フェルト人形作り

ひたすら針を動かす作業工程に不思議な心地よさすら感じてしまう

ひたすら針を動かす作業工程に
不思議な心地よさすら感じてしまう

 まずは、各自席について概略の説明を受ける。先生が羊毛カフェ用に考案したキャラが二種類。初心者用の「ローリー」と中級者用の「フーミー」のうち、記者は当然、初心者用キャラをセレクト。

 型紙を貰い、使用する羊毛の色を決める。そのローリーというのはウサギを原型としたキャラだし、小学生である娘へのお土産になるかと思い、ピンクにしてみる。
 電子秤で計量した10gのピンクの羊毛と、作業台として使用するウレタンマット、それにニードルと呼ばれる針を手渡され準備完了。

 その羊毛を丸めてウレタンマットの上において、押さえながらひたすら針で突いていく。
 羊毛の全体をまんべんなく突付きながら、カタチ作っていくのだが、この作業はかなり集中力が必要。ちょっと油断をすると、羊毛を抑えている左手を針で突付いてしまう可能性があるからだ。

 とにかく、突く! 突く! 突く! 無口になって頭の中を真っ白にして、針先に神経を集中。
 この単純作業を続けていると、何となく心地よい気分になっていくのはなぜだろうか? 恐らく、頭の中の雑念が追い払われることによって、座禅や瞑想と同じような脳内環境になり、精神療法的な効果を生み出しているのか。確かにこれこそ「男の…」とは言い得て妙なるものだと感じた。

 ボディができたら、耳、尻尾という各パーツも同じように作り上げていく。そして、耳や尻尾の根本に、解した羊毛のひげを残しておいて、ニードルで突っつきながらボディに貼り付けていく。最後に、目、口を同じような要領で取り付けて完成。型紙にはなかった眉毛は、オリジナルで取り付けてみた。
フラワーエッセンス

完成された作品に参加者の個性が現れる
ユニークキャラが大集合の記念撮影

 完成までの所要時間は約2時間30分。できあがったローリーを手にすると、妙に愛着が沸いてくる。

 周囲の人の作品を見てみると、それぞれに工夫がなされていて面白い。記者は割りと型紙に忠実に作り上げたのだが、パーツによって色を変えたり、模様を埋め込んだり、羽や飾りをつけたりしている人もいた。

 もう一人の男性参加者である佐々木健さん(37歳・職業:声優)も、「ピカチュウ」ライクなローリー君を創り上げていたので、少し話を聞いてみた。

「きっかけは、深川いっぷくさんで話を聞いて興味をもったんです。仕事が声優ということもあり、クレイアニメみたいな感覚で、自分の勉強にもなるかな、とも思いましたし」。

 参加した感想を聞いてみると「思った以上に面白かったし、子供の土産になるかな、と思いました」とのことだった。
 もちろん、佐々木さんも記者もまた機会があったら参加したいと思ったのは確かだ。ただ惜しむらくは、もう少し男性の参加者が…と、思ったのはたぶん、主催者側も同じだろう。

 最後に、全作品を並べての記念撮影で幕を下ろした「男の羊毛カフェ in いっぷく」。40歳の記者がひとり参加しても、非常に楽しく過ごすことができたのは言うまでもない。
 作業自体が心地よく、リラックスできたのはもちろん、子供のころに感じていた何かを創り出す悦びを再び呼び戻せたことが嬉しかった。

 ちなみに自宅に自作のローリーを持ち帰ったところ、娘も大喜び。また、もう一体ねだられてしまった。材料を購入して自宅でトライする予定だ。
 女のお子さんをお持ちのお父さん、これをきっかけに娘さんとの交流が深まるかもしれませんぞ。


取材協力:
男が作る羊毛フェルト フジイミツグの羊毛カフェ
深川いっぷく
完成された作品に参加者の個性が現れるユニークキャラが大集合の記念撮影