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味噌汁だって主役なのだ!専門店登場

味噌汁は心のオアシス?

 やすらぎを与えてくれる味噌汁。仕事を終え、疲れて帰ってきた時に口にするものは格別にうまい。
 お椀を両手でそっと包み、じんわりと手のひらに伝わるあたたかさ、立ち上る湯気にあたって、肩の力が抜ける。
 日中、ヒールや革靴に押し込められて、固まっている足先もほぐれて、ホッとする瞬間である。

「毎日、僕に味噌汁を作ってくれ。」
 昔、流行ったプロポーズの言葉だ。結婚を決める言葉に使用されているだけあって、主婦の自慢できる料理の、上位には必ず入っている。
 そこから生み出される家庭の味は、いろいろな連想ができる。
 おふくろの味、健康にいい、二日酔いに効くなど。だが、1番多いのは、幸せな家庭の食卓ではないだろうか。

 例えばこんなシチュエーションだ。小さい頃、朝起きて台所にいくと、ふんわりと香る味噌のにおい。
 そして、母から発せられる「早く、着替えて、ご飯たべちゃいなさい!」という叱咤。
 大人になり、家をでた今。味噌汁をのみながら、母の姿を浮かべ、そんなこともあったな……と、甘酸っぱい思いに、笑みがこぼれる。

 味噌汁とは、心の奥深くに、根付いている優しさや、ほんわかした記憶を呼び起こす、そんなアイテムのような気がする。
味噌汁は心のオアシス?
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驚くべき味噌パワー

驚くべき味噌パワー

 味噌の持つ力は千年以上前から重宝されていた。
 「医者に金を払うよりも、みそ屋に払え」といった江戸時代のことわざもあるくらいだ。

 何年か前に、味噌汁ダイエットというのがメジャーになったのを知っているだろうか。
 ひとくちに味噌といっても、たくさんの種類が存在し、それぞれに特化した栄養素を持っている。それを利用した減量方法なのだ。朝は赤味噌、夜には白味噌を飲む。

 赤味噌にはメラノイジンという物質があり、食物繊維と似た働きをする。
 これが腸の運動を活発化させ、お通じを良くする。それだけでなく、基礎代謝もアップさせる効果がある。

 白味噌には空腹中枢の働きを抑える、ギャバが含まれており、食べすぎを防ぐ。
 そして、1日に2回、味噌汁を摂取するということは、とてもカラダにいいことが待っているのだ。

 30歳を過ぎた女性なら、年に1度は受けたい乳がん検査。
 味噌汁を1日1杯飲む人に比べ、26%、3杯以上なら、40%も発生率が低くなる。

 また、徳川家康が、当時平均寿命が37〜38歳の頃、75歳まで生きられたのは毎日欠かさなかった具沢山味噌汁のおかげといわれている。そのくらい、栄養価が高いのだ。
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味噌汁はいつできた?

 味噌汁の原型ができたのは、鎌倉時代。
 味噌をすりつぶし、溶かしたものが作られたのだ。武士基本の食事「一汁一菜」の確立である。
 それまでは、食べ物につけたり、なめたりとディップみたいな使い方をしていた。

 奈良時代では、味噌は消毒、殺菌など薬として大切にされていたそうだ。今のように、庶民に親しまれるようになったのは室町時代。
 戦国時代に入ると、栄養満点の味噌は、戦場での食料として必ず持ち運んだ。その方法は、干すか焼くかしたものを固め、各自の腰にぶら下げるといったものだ。

 さらに、種類がグンっと増えたのもこの時である。各土地に適した味噌作りがスタートしたのだ。
 武田信玄は信州みそ、豊臣秀吉は豆みそ、伊達政宗は仙台みそといったように。
 江戸時代は質素倹約が奨励されていたので、少ない食事から、栄養を効率よくとれる味噌汁が欠かせないものだった。
 
 また、徐々に裕福な町人がではじめ、高級料亭の開業も増えたことにより味噌料理はどんどん開拓、洗練されていったのである。

 そして、現在。洋食がとりいれられ、核家族が進むにつれ、味噌汁を飲む人が減ってきている。
 味噌文化の衰退か!?と少し心配になる。しかし、案ずることはなかった!
 味噌汁を専門に扱っているお店がある。家庭の域から外食産業へと道が広がっているのだ。
味噌汁はいつできた?