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魅力たっぷり!「小京都」の歩き方

憧れの地・京都と「小京都」の関係

 遠野、湯河原、飛騨高山、金沢、萩、津和野、伊万里。これらの街の共通点は何でしょう?
 答えは、すべて“小京都”だという事です。
 では、小京都は全国にいくつあるかご存知ですか? 答えは“50”です。

 昭和60年に全国の小京都が集まる「全国京都会議」が結成されました。
 その加盟基準は「京都に似た景観と街並みを持つ事」「京都と歴史的に密接な繋がりを持つ事」「伝統的な産業や芸能がある事」の3つ。
 現在、本家・京都と含めて、北は青森県「弘前」、南は鹿児島県「知覧」まで“50”の町が加盟しています。

 小京都の起源は、室町時代以降、各地の大名が京都の町並みを真似て町作りをした事からと言われています。
 政治、経済、文化の中心地だった京都は、古くから人々のお手本であり憧れの地だったようです。

 今でも「京都」と言うだけで上品な感じに聞こえてしまうから不思議ですよね。
 ただ響きの美しさもあって「京都ブランド」は乱用されがち。実は全国京都会議に加盟していない、自称・小京都も数多く存在したりします。
 それだけ「京都」には日本人が惹かれ続ける奥深い魅力があるという事なんでしょうね。

 そして京都を彷彿とさせる「小京都」にも、京都に似て非なる、その土地ならではの歴史や文化の中で育まれた独自の魅力があります。
今回はそんな「小京都」の魅力を一緒に発見していきましょう。

取材協力:全国京都会議

画像提供:金沢市
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【小京都の歩き方】道と町名をチェック! 

【小京都の歩き方】
道と町名をチェック!   

 但馬の小京都「出石」や毛利氏36万石の城下町として栄えた山口県「萩」には、京都の町並みに倣い、碁盤の目に区切られた美しい町並みが残っています。
 とくに「萩」は、日本で唯一江戸時代の町割が残されていて、左右を高い土塀で囲んで鍵のように直角に曲げて迷路のようにした「鍵曲(かいまがり)」が有名です。

 ただ必ずしも小京都が碁盤の目になっているわけではありません。
 中心部が碁盤の目であっても周辺は道が入り組んでいたり細かかったり。
 戦乱の時代に作られただけあって敵の侵入を防ぐ為の工夫がなされている所が多いのが特徴です。

 小京都に残る古い町名にも注目です。
 小京都は城下町として栄えたところが多く、そこでは職業別の町割がなされた為、町名からそこに住んでいた人の職業を推測する事ができます。
 最も多く残るのは「紺屋町」。いわゆる染物屋が多くあった町です。
「京都」にはもちろん「弘前」「盛岡」「伊賀上野」「人吉」等にその名を残しています。ほかにも「魚町」「職人町」「呉服町」など、昔の商売人たちの姿が思い浮かぶような町名が沢山残されています。

 町並みと町の名前を照らし合わせながら歩くのも楽しいかもしれませんね。


写真提供:萩市観光課
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【小京都の歩き方】
格子とお祭りをチェック!  

 「小京都」の街並みの魅力の一つになっているのが、古い住まいの窓や戸を飾る「格子」です。
 地域によって様々なデザインがありますので、その違いを見てまわるのも楽しいでしょう。

 古い町並みが残る「飛騨高山」の三町界隈では、頑丈さと風格を兼ね備えた「高山格子」をはじめ様々な格子を見る事ができます。
 “飛騨の匠”と言われる職人たちの洗練された高度な技は見応えがあります。

 ベンガラの産地として栄えた備中の小京都「高梁」の吹屋地区は、「ベンガラ格子」に赤銅色の屋根瓦の町屋が軒を連ねた紅い街として知られています。

 安芸の小京都「竹原」では、平格子、千本格子、親子格子など、一軒一軒異なる意匠を凝らした独特の「竹原格子」を楽しめます。

 また「小京都」には、地域の特色をいかした古式豊かなお祭りがあるのも特徴です。

 これから夏にかけては、本家・京都の「祇園祭」をはじめ、秋田県湯沢「七夕絵どうろうまつり」神奈川県湯河原「やっさまつり」岐阜県郡上八幡「郡上おどり」佐賀県小城「小城祇園夏まつり」などお祭りが多い季節です。
 お祭りに合わせて遊びに行けば、さらに小京都を楽しめるでしょう。
【小京都の歩き方】格子とお祭りをチェック!