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中華的世界の中心地 天壇公園へ行ってみよう |
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中国の皇帝は「天子」と呼ばれ、天命を受けて世界を統治する帝王としての役割が期待された。
そんな皇帝たちにとって、統治権を保証する「天」は非常に重要な存在であり、天を祀ること(=郊天祭祀)はもっとも重要な仕事のひとつに位置付けられていた。 歴代の皇帝は天と向かい合い、中華帝国の安定と発展、五穀豊穣を祈念したのである。
北京の崇文区にある天壇は、明清王朝の皇帝たちが郊天祭祀をおこなった場所だ。
いわゆる「中華思想」の概念によれば、中国皇帝とはすなわち全世界と全宇宙の支配者を意味する。 その支配者が天を祀る場所は、すなわち往時の中国人にとっての全宇宙の中心であるに等しく、一部の特権階級の人間以外は立ち入りを許されない聖域だった。
現在の天壇は遺跡公園として整備されており、一般市民や外国人でも気軽に参観できる場所になっているが、この場所を訪ねるときはそんなことを意識しながら歩くと楽しめるだろう。
天壇の中心部には、独特の外観を持つ巨大な木造建築物・祈年殿が位置している。 これはクギを1本も使用せずに建てられたことでも知られ、円形の殿は天の姿を、青い屋根瓦は天空を表現しているとも言われる。 3層構造になった祈年殿の形状は非常にインパクトが強いため、ときには中国の紙幣のデザインに使われるなど、天安門とならぶ北京のシンボルマーク的存在として有名である。
いっぽう北京市内には、南に位置する天壇のほかに、北・東・西のそれぞれに「地壇」・「日壇」・「月壇」という遺構が存在する。 北京の地図で確かめてみると、紫禁城を中心とした四方位に十字型に位置しているのがわかって興味深い。 現在はそれぞれが公園として市民の憩いの場になっているので、時間に余裕があれば尋ねてみるといいだろう。
――【文化遺産】―― 「天壇」1998年登録
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