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花や緑のある暮らしを楽しみませんか

花の誕生

 花がいつごろ誕生したのかは、はっきりとわかりません。
 しかし、一億三千年前の花の化石が見つかっていることから、少なくともそれ以前でしょう。そのころに裸子植物から被子植物が分化したと考えられています。

 厳密にいえば、裸子植物にも花は咲きますが、私たちが普段、「」と認識する、色鮮やかで見る目を楽しませる花は、被子植物の誕生とともに生まれたと言っても過言ではありません。
 なぜならば、裸子植物は風を媒体として受粉するので、香りや色で虫を惹きつける必要がないからです。

 しかし、花粉を風に運ばせる方法では、偶然に頼る部分が大きく、それだけたくさんの花粉を撒き散らす必要があるのです。
 春先になると、杉花粉症に悩む人が多いと思いますが、杉はまさにこの裸子植物です。だからあれほど花粉が飛ぶわけですね。

 さて、被子植物は、虫に花粉を運んでもらうために、花びらを大きくしました。
 そして、鮮やかな色をまとうことにより、虫を呼び寄せるのです。芳しい花の香りも同じ。
 次世代を残すための、巧妙な進化の結果が、花の誕生だったのです。

 しかし、その美しさが、虫だけでなく、ずっと後に生まれた私たち人類をも惹きつけることになり、「品種改良」という、思いがけない進化を引き起こすことになるとは、さすがの花も知らなかったでしょう。
花
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花ことば

花言葉を知っていますか

 誕生日やお祝いのときに、花束をもらって喜ばない人はあまりいないのではないかと思います。
 特に、恋人からプレゼントされたら感激ですよね。可愛らしい鉢植えの花をもらってもうれしいものです。窓辺に置いて、眺めていると、気持ちが安らぐのではないでしょうか。

 突き詰めれば、花とは植物にとっての性器にあたります。そう考えるとき、恋する人に花束を贈るのは、本能的なものなのかもしれません。

 さて、花束を贈るときに、大いに参考になるのが、「花ことば」でしょう。

 たとえば、アジサイの花ことばは、「移り気」です。何の気なしにアジサイの花束を恋人に贈って、「ほかに好きな人ができたの?」と勘ぐられては面白くありません。
 せっかく花を贈るなら、花ことばにメッセージを託してみたいものですね。

 たとえば、白いバラの花ことばは「永遠の愛」。そろそろ結婚を考えている相手に贈るには最適の花と言えるかもしれません。

 女性から男性に贈るなら、パンジーはいかがでしょう。花ことばは、「私のことを想ってください」。告白するのにぴったりの花だと思いませんか?

 手紙を送るのは、なんだか照れくさいもの。でも、花に託せば、自然に気持ちが伝わりそうです。
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植物の効用

 花や緑の効用は、それだけではありません。
 たとえば、フィトンチッドという言葉を聞いたことはありませんか?植物という意味の「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」から成り立つ言葉で、その名の通り、植物が発する、殺菌物質です。

 クスノキやヒノキは虫が付きづらく、古くから、建材や船の材料に使われてきましたが、これは、フィトンチットの効果によるものだと言われています。
 それだけでなく、その香りは人の副交感神経を刺激して、癒しや安心感を与えてくれるのだそうです。

 また、植物が二酸化炭素を取り入れて光合成し、酸素を排出することはよくご存じでしょう。
 人間は酸素がないと生きていけませんから、植物のそばで暮すことは、体にも良いのです。

 また、植物の持つ緑色も、心を落ち着かせる作用があると言われています。
 色彩心理学において、緑色は、心を安定させて、感情的になりすぎないようにし、緊張をほぐす効果があるとされています。また、一説では、その波長が目に良いため、目の疲れを取るともされているのです。
フィトンチッド