日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
浅草を散歩するならさんぽす

水難事故から身を守れ

ライフジャケット

やっぱり水には救命胴衣
危険は桁違いに軽減

 水中は人間が生活できる場所ではない。水に潜む危険はいろいろあるが、力が尽き果て、水中に体が沈み、呼吸ができなくなって…というのが水難事故の最も典型的な例だろう。

 とすれば、力尽きても水中に沈まない工夫をすれば、死に至る確率は段違いに低くなるということだ。
 その手段のひとつが救命胴衣、ライフジャケットの着用だろう。

 過去、様々な海難事故において、同じ事故に巻き込まれながら救命胴衣を着用していたかしていなかったかで生死が分かれた事例がいくつもある。

 2003年、琵琶湖で12人が乗ったヨットが転覆・沈没し4人が遺体で収容される事故が発生した。この際、救命胴衣を身に着けていたのは、一部の人だけだった。

 救助された5人のうち、大人1人と子ども2人の3人だけ救命胴衣を着け、着けていなかった女性は、子どもの胴衣につかまって漂流している間に救助されている。

 風速が10メートル以上もある日に無謀にもヨットを出したがために発生したこの事故だが、せめて全員が救命胴衣を着用していればもっと多くの人が助かったかもしれない。

 救命胴衣を着るか着ないかで、生死は大きく分けられるのである。
浅草を散歩するならさんぽす

おぼれるだけが事故ではない
他にもある水の危険

 ここまで水の危険と対応について説明してきたが、ほとんどが結果としておぼれることを防ぐための対応である。しかし、水の危険はおぼれることだけではない。

 夏場は少ないかも知れないが、「低体温症」というのは水の危険の中でも大変怖いもののひとつだ。

 直腸温など体の中心が35度以下になった状態のことを指し、冷たい水に浸かっている間、どんどん水中に体温が逃げることによってこの状態に陥ってしまう。
 最初のうちは意識がはっきりしているものの、激しいふるえなどに襲われる。

 一度この状態になると体温は加速度的に下がっていき、やがて意識が混濁、死に至ることもある。
 決して水中だけで発生するのではなく、岸に上がってからも体温が下がり続ける場合もある。

 氷海に転落した後、すぐさま引き上げたにも関わらず低体温症のせいで命を落とすこともある。
 対応はまず、泳いでいて震えがきたらすぐに水から上がり、体を温める。体をふいて衣類を着込んだり、可能な場所なら焚き火をするのも有効だ。

 スキューバダイビングなどは、さらに多くの危険が潜んでいる。水深と混合ガスの使用により発生する可能性がある窒素酔い、浮上のやり方を誤ると発生してしまう肺の過膨張傷害など、様々な危険要素がある。
 未経験者であれば、必ずインストラクターに付いてもらってやらなければ大変なことになるだろう。

 ほんのささいな油断や不注意から事故は起きる。
 水の中の時間を楽しく安全に過ごすために、自然や自分の体からのサインを見逃さず、念には念を入れて注意したい。


画像提供:日本赤十字社広島県支部
日本赤十字社広島県支部