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一物全体とは |
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「木を見て林を見ず、林を見て森を見ず」と言います。
科学が進化するにつれ、多くのものが専門分野に分かれてきました。たとえば、不調を感じてお医者様にかかるとき、自分の症状が内科で治療してもらうべきものなのか、外科に行くべきなのか、はたまた皮膚科か……と悩んでしまうことはありませんか? そして、実際に病院にかかっても、たらい回しにされてしまうこともままあるようです。
一昔前は、どんな症状でも、町のお医者様がすべて診療してくださったものではなかったでしょうか。 専門的な研究が進むほうが、より詳しく調べることができます。しかし、一人のお医者様に全体的なものを診ていただくほうが安心できるということもあります。
このように、「全体」は「部分」が合わさったものではなく、全体として存在するとき、部分の働きをすべて足したものよりももっと重要な働きをするという考え方を、「一物全体」と言います。 マクロビオティックの考え方では、食べ物も同じだとされています。
つまり、どんな食材も、部分を食べるのではなく、全体を食べるべきだというのです。 たとえば大根は、根部分だけを食べるのでなく、葉も食べますし、剥いた皮さえも食べてしまうべきだというのです。
ですから、牛や豚など、体全体を食べきってしまえないものは、NGということになります。 タンパク質は魚や豆類などで賄うのが、マクロビオティックの考え方なんですね。
調理の際は栄養素を損なわないように、なるべく吹きこぼれがないように注意しましょう。また、ご飯は玄米がベストです。 |
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