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自らのイメージを銀幕に! その一歩は既存映画の「解剖」から |
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その誕生から100年以上の時を経て、今なお人々の心に大いなる感動を送り続ける「映画」というメディア。誰しも一度は、映画の主人公となってみたい、自分のイメージした物語を映画という形にしてみたい、と思った事があるのではないでしょうか。それを今、現実のものにするとしたら?その姿は千差万別ですが、一番大切となるのは限りない情熱という事だけは間違いない事実です。今回は、そんな情熱を密かに胸に秘める方に向けて、自らのメガホンによる劇場公開映画を作るためのヒントとなるような情報をお届けしましょう。
映画を作る上でまず何より必要となるのが原案・脚本です。今回はその具体的な技術を書くスペースはありませんが、代わりに一つの逸話を紹介します。ある著名なアニメ映画の監督は、映画の専門教育を全く受けた事が無かったにもかかわらず、書物で読んだ「同じ映画を10回観れば映画の作り方が解る」という言葉をそのまま実践して本当に「作り方が解った」といいます。彼はその後ほどなく、自らの原案・脚本・監督で予算8億円、坂本龍一が音楽担当という超破格のデビューを果たしました。彼が掴んだ「映画作りの秘訣」とは何だったのか?それは本人のみぞ知る所ですが、ここでもう一つヒントを。ハリウッドの大作物を適当に2〜3本選んで、時計を見ながら「開始後何分でこういう展開があった」というメモを取ってみましょう。意外な程、皆似たような展開の仕方をしている事に気がつくはずです。少し強引ですが、既存の映画を解剖する事で、脚本作りの要点は殆ど得られると言っても過言ではないでしょう。 |
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