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ジョギングで、心も身体も「うまい!」

始めてみよう!ジョギング

 自宅と都心を往復する電車の復路で決まって感心して見入ってしまう光景がある。

 途中駅の正面にあるスポーツクラブ。線路側の壁が総ガラス張りのその向こうに、ずらりと並んだランニングマシン。そのベルトの上で、脚を動かし続ける人々。
 年齢層もスピードもさまざま。でも、共通していることがある。それはガラス面に向かう眼差しだ。

 実際には目的も思いも異なるのだろうが、ガラスの外側から見ていると、その真剣そのものの眼差しに、「みんな健康づくりに勤しんでいるなぁ」と感心しないではいられないのだ。
 そして同時に、別の意味でも感心している。いつも同じ施設内で、目に入る風景もほぼ同じなのに、よく飽きないなぁ、と。

 「本当は外でジョギングしたい。その方が気持ちいいに決まっている。でも、街中の環境や生活スタイルからして、なかなかできない。でも、何かしたいからジムに通っていた」

 と、少し前まで週一回程度ジムに通っていたという、30代の男性サラリーマンは言う。「それに、一人で外を走るのは、なんとなく恥ずかしい気がして…」

 あるいは、女性ならば防犯上のポイントから、敢えてジムを選ぶ人も多いだろう。うん、うん、よーくわかる。

 でも、でもだ。どうせ走るなら、たまにでもいいから戸外をジョギングしてみましょうよ。
 アウトドア派で、かつジョギング派の筆者はそう言いたくなってしまう。しかも、どうも昨今のジムはかなり飽和気味だとか。
 ならば、試してみる価値大ですよ!野外でのジョギング。

始めてみよう!ジョギング
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一度やったらやめられない、「うまい!」ジョギング

一度やったらやめられない、
「うまい!」ジョギング

 「まず、めしがうまい。ランニングで内臓が丈夫になるので何を食ってもうまいし、走っていれば太りすぎの心配もない。心おきなくうまいものを食えるというのは、やっぱり人生を豊かにしてくれる。(中略)ただの水を飲んだってうまいと感じる」

 「今日は仕事で疲れたというようなとき、30分か一時間、軽く走ってくると、疲れなんかスーッと抜けていく」

 オリンピックメダリストの有森裕子さんや高橋尚子さんを育てたことで知られる、小出義雄監督は、自著「ジョギング&マラソン入門」の中で、自身でもかれこれ半世紀走り続けているとした上で、ジョギングの魅力をこのように書いている。
 また、「体力なんかいらない。運動神経なんかまったくいらないよ」とも断言している。

 筆者が走るのは、大抵は、運動不足で身体がなんとなくなまっていると感じる時や、仕事や人間関係でムシャクシャした時などで、かなりの気まぐれランナー。
 それでも、監督の言う魅力は充分に実感している。だからこそ、断続的にでも続けている。

 「病は気から」との謂れを完全否定する人はほとんどいないだろう。それほど、気と肉体は密接に関連している。
 ジョギングをすると、老廃物が汗となって排出される。と同時に、思考や感情のゴミが分別され、いつの間にか掻き消されている。そして、心も身体もスッキリ、爽快感に包まれる。

 だから、「うまい!」と感じるのは口にするモノだけではない。風呂もシャワーも、いつもにも増して「うまい」。
 本でもテレビでも、あるいは近所のおしゃべりででも、見聞きする情報がムダなくスムーズに入ってきて「うまい」と感じるし、自身の中からも「うまい」と思える発想が湧く。

 ひいては、「うまい」生活であり、「うまい」人生につながってゆく。そんな気がしている。

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スタイルは自由
でもシューズ選びは慎重に

 ジョギングは、“身”ひとつあれば、誰だって、いつだって、どこでだってできる。いたってシンプル、かつオープンな運動だ。

 マラソンでは、アフリカの選手の活躍が目立つのも、運動施設や道具の有無がさほど重要視されない種目であることが一因とも言われている。あのサッカーでさえ、最低限ボール一個だけは必要なのに、だ。

 そうは言ってもやはり、より快適に、より楽しむためには、足元の装備だけはしっかりツボを抑えて固めておきたい。でないと、身体にムリがかかったり、危険性が高まったりして、続けにくくなってしまう。

 シューズは、クッション性、グリップ性、通気性、屈曲性、安定性、軽量性、耐久性、フィット性などをチェックしながら、自分の目的に応じたランニングシューズを慎重に選ぼう。

 始めるにあたって「どうせ気晴らしのための近所一周くらいだから」と、ウォーキングシューズで飛び出して、すぐに脚も心臓も悲鳴を上げた経験を持つ筆者は、自戒の念を込めて強調したい。

 次に、ソックス。ポリエステル製だとシューズの中で滑りやすい。それに蒸れやすく不快感が募る。
 極日常的なジョギングなら、シルクや綿素材の五本指ソックスが一番快適、というのが筆者の実感だ。

 ウエアや帽子に関しては基本的には、季節や天候、あるいは時間帯に応じて、自分が走ってみて快適だと思えるモノで充分。
 より機能性の高い専門用品は、やっていく中で欲しくなってきてからでも遅くはない。

 同じく、フォームや呼吸なども、「こうしなくては」という定型にとらわれず、やりながら自分にとってムリのない自然体を探すスタンスで充分。ただし、「ウォーミングアップ」と、走った後の「クーリングダウン」の体操はお忘れなく。


画像提供:ナイキ

スタイルは自由でもシューズ選びは慎重に