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MOOG(モーグ)の音色に酔いしれる

アナログシンセサイザー「MOOG」

 シンセサイザーとは、電子的手法により音を合成する楽器のことを指します。キーボードと意味を混同して使われることがありますが、ギター型や笛型、打楽器型など、キーボード以外のコントローラーを備えたシンセサイザーもあります。

 現在ではサンプリングしたデータを元に音を作り出す、デジタルシンセサイザーが主流になっており、コンピュータ制御によって非常に高機能で複雑な和音を作り出すことができます。

 それに対してアナログシンセサイザーの場合、和音も少なかったり機能的にもデジタルに劣るわけですが、その代わり、サンプリングを基にしているデジタルシンセサイザーには作成できない音色を表現することができます。

 最近ではその特色が見直され、製造中止になった旧式のアナログシンセサイザーが高く評価され、「ビンテージ・シンセ」として売買されているのです。

 今回は、そのアナログシンセサイザーの代表格「MOOG(モーグ)」について取り上げてみました。
Moog Music
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モーグの起源

 モーグ・シンセサイザーは、1964年にアナログシンセサイザーとして世界で初めて開発された電子楽器です。アメリカの電子工学博士、ロバート・モーグによるもので「モーグ」の名前もここから来ています。

 ただし、モーグ博士は初期のアナログシンセサイザーの開発にしか携わっておらず、その後の開発についてはさまざまなエンジニアの努力によって成し遂げられました。

 モーグは、1967年にザ・モンキーズがアルバム「スター・コレクター」の中で初めて使用し、さらに1969年にビートルズのアルバム「アビイ・ロード」によって世に広まることになります。

 そして、モーグが持つ一機能であるミュージックシーケンサーの正確なリズム保持は、特にテクノやディスコミュージックと相性が良かったため、これらの音楽ジャンルの確立を通してモーグは世界に普及していくことになりました。
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ステージ仕様のミニモーグ

 ミュージシャンのキース・エマーソンは、本来ライブ演奏向けではなかったモーグをステージに持ち込み、演奏中に設定を変えて音を作っていました。この彼の挑戦によって開発されるきっかけを得たのが、「ミニモーグ」でした。

 1970年に世界初のステージ仕様のシンセサイザーとして登場し、ステージで使うことを想定して、あらかじめ接続された機能をスイッチで選ぶように作られました。それにより、音色設定の自由度は低くなるものの、機械が苦手な人にも簡単に扱えるようになったのが特徴でした。

 ミニモーグは単音のシンセサイザー(モノフォニック)であり、単一の旋律しか表現はできませんが、太く深みのある音色は、30年以上経った今でも多くのミュージシャンに愛され、若手ミュージシャンのファンも続々と増えています。

 そのミニモーグ。2002年以降の現在は「Minimoog Voyager」として発売されています。モリダイラ楽器のサイトでモーグの音色を実際に聴くことができるので、試してみると面白いでしょう。


画像提供:モリダイラ楽器
モリダイラ楽器