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美味を生み出す魔法の器-汽鍋-

伊賀焼 かまどさん

お米を炊くために生まれた
“伊賀焼 かまどさん”

 お米を炊くのは電気釜よりガス炊飯器、金属鍋より土鍋がおいしいと言われる。
 電気よりガスは火力の違い、釜の中に強力に対流を起こし、全体に熱を回した方がおいしく炊ける。
 土鍋はまさに遠赤外線のおかげだ。陶器は遠赤外線を効率よく熱に変換する。

 お米を炊く時に炭を入れるとおいしく炊けるが、これも遠赤外線だ。
 熱源から発生する遠赤外線を炭が受け、熱に変換する。炭が熱を全体に均一に回す手伝いをするわけだ。

 金属の釜では熱源に近いところと遠いところで温度差が生じるが、土鍋の場合、遠赤外線を受けた場所から熱が発生、その熱から遠赤外線が発生、という玉突きのような状態になる。

 だから金属に比べると均一に加熱できる。
 よく遠赤外線は物体の奥まで浸透するため、お米がおいしく炊けるといわれる(そう謳うセラミックス製品をいくつも見つけた)が、これは間違い。
 遠赤外線商品の認定を行う遠赤外線協会によれば、遠赤外線は物体の表面で熱に変換され、透過しない。

 そういうわけで土鍋で炊いたご飯がうれしいわけだが、炊飯器を使う理由は火加減だ。
 炊けるまでの20分ほどはずっと火を気にしなくちゃいけなくて、とても面倒くさい。おいしさが面倒くさいに負けてしまう。

 負けてしまうのだが、東京・恵比寿にある伊賀焼のアンテナショップで見つけた“伊賀焼 かまどさん”には惚れた。
 これでもか!というぐらいに分厚い。どっしりとくどいほどに肉厚、鍋なのにうまそうだ。
 見るからに齧りたくなるような土鍋なのである。しかも軽い。見かけよりはるかに軽い。

 炊飯専用の土鍋である。中強火にかけっ放し、火加減なしで御飯が炊ける優れもの。
 分厚く内蓋もついて熱を逃がさず、遠赤外線で均等に回るからできる荒業だ。これで炊いたご飯はビックリするほどうまいらしい。

 五号炊き1万8,900円の値段に踏み切れずにいるが、いつかは、かまどさん。
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2年待ちのビアマグ
磨きぬいた匠のステンレス

 ビールが好きだ。ビールを飲むたび、江戸時代に生まれなくてよかったと思う。日本酒だけでどうやって夕ごはんを始めればいいんだ。日本は開国して本当に良かった。

 ビールをどんな容器で飲むのか、難しい。ひと口グラスも捨てがたい。口もとの薄さが味を左右するなら、うすはりグラスなのだが、陶器なんかの分厚いのもうまいんだよね。ビールジョッキが薄かったら興が削がれるし。

 泡とのバランスで、内側をサンドブラスト加工することで泡立ちを良くした柔らかな泡のグラスなんてのもある。

 でもなんだかんだいって、一番欲しいのが磨き屋シンジケートのビアマグだ。
 ホームページ見てびっくりした。<※ただいま17〜20ヶ月ほど納期を頂いております。>ですよ。行列ができるビアマグ屋だ。

 金属加工のプロが技術の粋を集めて作ったステンレス製マグカップ、泡立ちがよく泡が消えず、二重構造でビールの温度が変わらずいつまでも冷たく、口元は薄く削りこんで柔らかく当たり、表面は美しくいつまでも輝いている。まさに究極のビアマグ。

 注文したものの、届くのは再来年である。
 待たされるのも究極だ。でも届いたらきっとすごくうれしいんだろうな、ビールがおいしいんだろうなとそんな想像をするだけでうれしくなるのだ。
磨き屋シンジケート