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美よ永遠に!“プリザーブドフラワー”

人類共通の願い「美しさよ、いつまでも」

 花は美しい。好みの違いはあるにせよ、ほとんどの人がそう感じ、花を自然と愛でているはずです。
 でも、「花の一生は短い」。蕾が膨らみ、花がほころび、そしてランランと咲き誇り、パラリと散る。
 そう、遅かれ早かれ、花は散ります。散るモノです。だからこそ、いっそう愛しく感じるものなのかもしれませんね。

 また、「こんなにきれいなモノは、長くとっておいて長く愛でたい!」と願うのも、自然の感情です。人でも何でも、往々にして愛しい対象は、「永遠の存在であって欲しい」と思わずにはいられなくなるものですから。

 ヨーロッパで生まれたといわれている“ドライフラワー”も、日本から世界に広まった“押し花”も、そんな人々の願いの結果から生まれたモノではあることは、まず間違いないでしょう。

 そして、今、もうひとつの“花の美しさを保存する方法”が注目を集めています。「プリザーブドフラワー」です。

 英語表記で“Preserved Flower”で、訳すと「保存された花」。
 正確には、ドライフラワーも押し花も「保存された花」ですから、ちょっと混乱してしまいそうなのでご注意を。

 今注目を集めている“Preserved Flower”は、1991年にフランスで編み出された画期的な“新ワザ”なのだとか。しかも、女性たちの間で「楽しみながら癒される」と評判とか。

 そこで、「どんなワザで、どんな風に楽しめるの?」という疑問を膨らませながら、プリザーブドフラワーを探ってみました。
プリザーブドフラワーアレンジメント
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目見て、触って、匂いを嗅いでみたくなる!

どんなモノなのか? 
“体験コース”に参加してみよう

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば、「プリザーブドフラワー (preserved flower)とは、美しい姿で長時間保存することが出来るように専用の溶液を用いて加工された花のことである。」とあります。
 要するに、「専用の溶液を用いて加工する」という方法こそが新ワザなのでした。

 では、「どんな溶液を用いて、どんな風に加工するのか」というと、ざっと調べたところ、「エタノールやメタノールなどのアルコールを主成分とする、無害な液体に、生の花を咲いた状態で漬け、脱水、着色し、乾燥させる」が、おおまかなプロセスのようです。

 「へーぇ、そうなのかぁ」と頭でわかったような気になったものの、やはり「百聞は一見に如かず」。ひと目見て、触って、できれば匂いを嗅いでみたい。と、教室を探してみたところ…。

 ありましたありました、すでに全国各地にはかなりの数の教室が開設されていて、そのほとんどで“体験コース”が催されています。
 いずれの場合でも、所用時間は1時間半くらい〜で、時間内で教授を受けながら一つの作品を創作するまでを実践し、料金は3千円くらい〜。
 作品のサイズや花などの材料費を含むかどうかなどにより、時間と料金は変わってくるようです。

 まさにヨリドリミドリの選択肢から筆者が選んだのは、都心の銀座2丁目にある日本プリザーブドアーティスト協会(JAPP)です。
 “花”だけに華やかな場所で! と言いたいところですが、実は「三周年記念につき、3,500円→1,500円の特別体験レッスン!お花の色も選べます」に惹かれてのことでした。あしからず…。

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花も葉も茎も、
自由な発想で好きな色にできる

 JAPPの教室に入った途端、目に飛び込んできたのは、花、ハナ、はな…。そして「体験コースの方ですね。どうぞ」と促してくださった女性の、淡いピンク色のふんわり系ブラウスと、メルヘンチックなムードたっぷりのメイクや笑顔に出会った途端、気持ちがトロ〜リ。
 自分にもまだかろうじて、“乙女”心残っていたことをうれしく思うのでした。

 実はその女性こそが、その日の体験コース担当の今井先生で、台風9号の襲来直前で不安定な天候だったにもかかわらず、筆者を含めて3人の参加者とともに、レッスンがスタート。
 最初に、プリザーブドフラワーについて簡単に説明した後、写真にあるような小さめのフラワーポットのアレンジに挑戦しました。

 <材料>
1、 プリザーブドフラワー
ア、 コロンビア産で、現地で加工後に出荷された、やや小さめのバラ2輪
イ、 緑色に染められたアジサイの花の塊、3個
ウ、 茎までも白く染色したカスミソウ一輪
エ、 白く染色したネコじゃらし2本
オ、 白い珠2個
カ、 シルバーのリボン
キ、 針金(緑色が5本、白色が3本)
ク、 緑色の紙テープ(伸縮性のあるもの)
2、 道具、その他
  ポット、白く染色したサイザル麻、ハサミ、ピンセット

 この体験コースは、あくまでもプリザーブドフラワーのイロハの「イ」を知るためのレッスンだっため、花は既に加工済みでした。そして、このJPAAの体験コースでは、一ダース入りの花がズラリと並んだ箱から、好きなものを選択できたのですが、同じ「赤―ピンク」でも、一輪一輪が微妙に異なる色を呈していて、まさにグラデーションになっていました。生花にはない「赤」や「ピンク」に染色できるプリザーブドフラワーだからです。“緑のアジサイ”などは、「これが?!」と思わず叫んでしまったほど、意表を突いたモノでした。

取材協力:日本プリザーブドアーティスト協会(JAPP)
体験コース担当の今井先生と材料