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ベトナム進出へのキーポイント 

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「ベトナム」という国

東南アジアのインドシナ半島の東側の海沿いに細長く広がる国がベトナムである。北は中華人民共和国、西はラオス、カンボジアと国境を接する。国土面積は約33万平方キロメートルで日本の約87\%。人口は日本のおよそ3分の2。平均年齢が25歳程度で、人口の4割が未成年という非常に若い国である。

政治はベトナム共産党による一党独裁政治。日本語表記は「ベトナム社会主義共和国」とあるように政治体制は社会主義共和制である。社会主義ではあるが、『ドイモイ』と呼ばれる、企業の自主権拡大、対外経済開放など資本主義的要素を取り入れ、人事面でも若手起用などの民主化を進めている。『ドイモイ』とはベトナム共産党が1986年の第6回党大会で打ち出したスローガンで「刷新政策」を意味する。インフレ克服、食糧生産増加、米輸出国化などの成果が上がったため、92年4月公布の新憲法にドイモイ路線を明記し、その加速を図った。2001年の第9回党大会でもドイモイ政策の継続が確認された。
人口の4割が未成年
第2次ベトナムブーム

ベトナム進出ブーム

GDP(国内総生産)成長率は7\%以上で推移している。1997年のアジア通貨危機で一時失速し、99年の成長率が4.8\%までに下がったことはあるが、ここ15年間安定した経済成長を続けている。2007年にはWTO加盟をはたした。このような現状および企業が中国に進出する際に,投資リスクを回避する観点から,近隣のアジア諸国に第二の拠点を設けるチャイナプラスワン(China plus one)からもベトナムが脚光を浴びている。

ベトナムに進出するメリットはなんと言ってもその「人件費の安さ」である。その他にも「ベトナムの教育水準の高さ」「勤勉な国民性」「反日感情がない」などのメリットがあげられる。また政府による外国資本による投資環境の整備なども近年進められている。このようなことからも「第2次ベトナムブーム」とも呼べる状況になっている。

ベトナム進出の実情と成功へのカギ

90年代に多くの日本企業(主に製造業)がベトナムへ進出した。ところがその多くが撤退という結果に終わっている。さまざまな要因はあるが、一例としてコストの問題があった。基幹部品をベトナム国内で調達できず(生産能力がない)、バンコクなどから輸入。結局トータルコストが中国やタイなどに比べて高くなってしまったというもの。人件費の安さだけに目を奪われるとこのように足元をすくわれる。

ベトナム進出のメリットとして「人件費の安さ」と「国民の勤勉性」がよく取り上げられるが、ここにも注意が必要である。中国よりも安価といえども、中国以上に賃金水準が高騰している。単に安価だというだけではメリットは年々減るだけである。またベトナム人が「勤勉」であると言い切るのは危険である。あえて言うなら「したたか」である。何の教育もなしに「勤勉性」を求めても無理な話である。この辺りを理解しない日系企業は多い。他の国以上に教育が必要になってくる。
まずは相談・・・

スムーズに進まない心構え

ベトナムとういう国では、中央政府で決定されたことが現場までに到達するのに数年かかることもある。そのため不整合で不条理な場面に出くわすことは少なくない。役所の料金表がまったくあてにならず、担当している人によって言うことが違うことも多い。ボッタクリの類ではなくこういうことが発生する要素がある。その反面、政策が信じられないスピードで変化することも。ベトナム政府は今年7月上旬に、年内はガソリン価格を値上げしないとの見解を発表していたものの下旬には3割以上値上げを発表し、同日実施した。また経済成長よりもインフレ抑制に重点を置く見解を示しいたものの今年10月には方針転換し政策金利の引き下げを決定した。状況の変化に応じてすぐに前言を撤回したりする。この辺りは必ずしも悪いことばかりではなく、日本政府も見習うべき点は多い。いずれにせよベトナムではあらゆる政策の決定過程が見えない。いわゆる『見えざる手』による『社会操作』というものが存在する。

ベトナムではすべてが不確定である。現地でのつながりをしっかりと持つことが大事である。何も当てがない場合、最初はコンサルティング会社やコンサルタントを頼ることになるであろう。ベトナムでコンサルを名乗る会社(個人)は多い。ただ大手であれば良いというわけでもない。大手の場合、提携業務についてはスムーズにことが運ぶものの柔軟性に欠けるきらいがある。さほど規模の大きくないところ(および個人)はフットワークが軽くきめ細かい対応をしてくれるところもある。しかしベトナムの社会を反映してか玉石混合である。まずは相談してみてフレキシブルに対応してもらえるか見極めると良い。
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