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クラシックコンサートへ行こう!

音楽業界のトピック
クラシックCDの売り上げが好調

 CDの販売不振などパッとしない話題の続く音楽業界にあって、一際盛り上がりの兆しを見せているのが「クラシック」の分野です。

 東芝EMIが発売した、バッハ、ベートーベン他のお馴染みの作品を集めたコンピレーションアルバム「ベストクラシック」シリーズは、先日累計出荷数100万枚を突破しました。数千枚という規模も珍しく無いクラシックのレコードにおいて、これはかなり異例の事です。さらに、同じようなコンセプトのユニバーサルミュージック「どこかで聴いたクラシック」シリーズも好調な売れ行きを見せています。

 理由は様々に考えられますが、一つに音大生を描いた漫画「のだめカンタービレ」のブレイクなどもあり、若者を中心に再びクラシックに関心が集まっている事が考えられます。CDも良いですが、やはりクラシックは生で聴いてこそ真の味わいを堪能できるもの。今回は、都内有名ホールやおすすめコンサートの紹介など、クラシック入門者の方に向けた各種情報をお届けしましょう。
バッハ・ベートーヴェン・クラシック・音楽・CD
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それぞれに個性を持つ
都内の代表的なホール

 まずは代表的なホールのご紹介から。赤坂のアークヒルズに位置する「サントリーホール」は、「世界一美しい響き」を目指して1986年に建てられたホールです。日本を代表するホールの一つとして数々の名演が行われ、オープンから約20年で延べ1,000万人以上の観客を動員して来ました。

 四ッ谷駅から徒歩6分程の場所にある「紀尾井ホール」は、それぞれ特徴を備えた大・小二つのホールを備えています。筆者は個人的にここの小ホールの響きが気に入っており、小編成の演奏などでは楽器の細かな表情が見えやすい、という印象を持っています。

 最後は、紅白歌合戦などの各種テレビ番組でもお馴染みの、渋谷にある「NHKホール」。クラシック専門のホールではありませんが、NHK交響楽団の定期演奏会を始め多くのクラシックコンサートが催されています。またNHKホール内のパイプオルガンは、設置された1973年当時は日本最大規模のものであり、なかなか聴く機会の少ない巨大パイプオルガンの音を楽しめる貴重なホール、という事もできます。
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年末の定番
「第九」にまつわるあれこれ

 さて、いよいよ年の瀬も押し迫って来ましたが、もはや年末の代名詞とも言えるクラシック曲がルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲の交響曲第9番二短調、通称「第九」です。混声合唱による有名な「歓喜の歌」は、この交響曲の第4楽章となっています。

 この曲は、ベートーヴェンが愛読したシラーの「歓喜に寄せて」という詩(実際には詩を短くまとめたもの)に曲を付けたもので、躍動感溢れるその旋律は年月を超えて人々に愛され続けています。現在、第4楽章の部分は「欧州連合の歌」にも制定され、また旧東西ドイツがオリンピックに統一選手団を送った時には、国歌の代わりにこの曲が歌われました。

 この曲が何故「年末の定番」となったかは諸説入り乱れる状態ですが、実際ドイツでもライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団などにより、かなり早い時期から年末の演奏が行われています。日本では、昭和20年代に日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)が年末の第九演奏会を定着させ、人気プログラムとなったため、当時貧困に窮していた団員達の生活を大いに助けたと言われます。

 この曲はベートーヴェンの生涯最後の交響曲であり、作曲時にはほとんど聴力を失っていたというから驚きです。この曲から溢れる生命力は、一人の偉大な音楽家の魂そのものなのかもしれません。
ベートーヴェン・第九・クラシック・音楽