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今話題の、宮廷料理を楽しもう!

宮廷料理とは何?

 宮廷料理とは、王朝時代、王侯貴族が権力と財力を結集させ、全国の名産物を集め腕の立つ料理人を雇って作り出された、その国で最上級の料理。当時はその料理内容が、地域作物の状況や作柄を調べるための手段とされていたとか。中国、韓国、ベトナム、タイ、トルコ、インドなど様々な国で、宮廷料理は今も残り、多くの人に食されています。また、明治以前まで琉球王国として栄えた沖縄は、中国との関係が深く、首里城内での年中行事や宗教的儀式、国賓の接待などを行うことにより発達した宮廷料理が、今も尚残っています。
 ただ、実を言うと、我々が完全に再現された宮廷料理を食べられることはほとんどありません。手に入りにくい材料も多く、どの飲食店も当時の王朝のように、儲けを度外視することはできないからです。だから宮廷料理と銘打った物を食べても、それは似て非なる物であることも多いのが現状です。
 そんな中、中国や韓国は、他国の宮廷料理と一線を画しています。病気を治すのも食事をするのも、生命を養い健康に保つためであり、本質は同じだという意味の「医食同源」の思想が根底にあるため、見た目の豪華さを重視するより先に、上品な味付けと繊細な技が生かされた料理となるからです。よって、我々日本人にも食べやすく仕上がっています。油を多用する従来の中国料理、キムチやチゲ鍋といった唐辛子の辛さが際立つ韓国料理などとは違い、余計な添加物は使用せず、素材の持ち味を充分に活かす工夫が凝らされています。
 派手派手しい装飾とは違う美しさ、膨大な量というより、野菜をたくさんとれる体に優しい宮廷料理、皆さんも一度食べてみたいと思いませんか?

中国の宮廷料理に関しては、12/24掲載の六本木ヒルズグルメランキングVol3『レイカサイ』編をどうぞ。
宮廷料理
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宮廷料理・韓国・チャングム

今話題!韓国の宮廷料理

 韓国の宮廷料理は、高麗時代の後期から基本的な形が整い始め、李朝中期に完成されたと言われています。この時代は階級社会で、近親結婚はタブー。后は王族以外へ嫁ぐこともあり、王族と民間の間で食の知恵が行き来しつつ発達したため、宮廷料理と言っても素朴さも感じさせる料理となっているのが特徴です。
 2003年に韓国で放映され大ヒットとなった「チャングムの誓い」。現在日本でも放映され人気を集めています。卓越した味覚を持つ女の子、チャングムが、宮中に上がって王様の食事を作る女官になり、女官たちの中で起きた二派に分かれての権力争いに巻き込まれて宮中を追い出されてしまう、第一部。流刑先で医学を身につけ、宮中に戻り実力を発揮し、最後には王様の主治医になる第二部により構成されるこのドラマ。劇中に度々登場する宮廷料理が話題となっています。
 例えば、チャングムが女官になるための試験を受けるシーン。「マンドゥ」(餃子)を作るのが課題だが、チャングムは小麦粉をなくしてしまう。当時高価だった小麦粉を再び手に入れることのできなかったチャングムは、マンドゥの皮を作るため、小麦粉の代わりに、白菜と、夕顔を使った…。このように、宮廷料理が医食同源であることを示す様々な逸話が散りばめられています。ドラマを見れば、韓国宮廷料理の奥深さ、身体に良くてなおかつ美味しい食事とは何かが分かることでしょう。
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韓国宮廷料理に込められた意味

 韓国宮廷料理は食材から味付け、彩りにいたるまで、一つ一つに意味があります。陰陽五行思想に基づくもので、生活と密接な関連を持ってきた「五方色」が宮廷料理にも用いられます。「五方色」とは宇宙を象徴する5色のことで、木、火、土、金、水の5要素が、あらゆる創造のサイクル、或いは破壊のサイクルを生みだしていることを示しています。春夏秋冬と季節の変化、時間、そして味付けの意味も持ち、黄色(しょっぱい)・青(酸っぱい)・白(甘い)・赤(苦い)・黒(辛い)の五色と五味が一つの空間に調和する王宮の食卓は、まさに韓国伝統文化の集大成!華やかな料理の色合いには、宇宙の森羅万象と自然の原理に順応しようとする人々の、謙虚な意思が込められています。
 五方色がどのように料理に用いられているかは、細く切った8種類の具とクレープ生地を9つに分かれた8角形の容器に盛り合わせた「九節板」などの代表的な料理を見れば一目瞭然でしょう。日本でも、現代風にアレンジされたものなら、あちこちの韓国料理店で手軽に食べることができます。
宮廷料理・韓国・陰陽五行