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銀座の老舗

創業100年は当たり前
老舗が銀座の底力

 銀座の裏手、築地から佃島へと向かう一角に塩瀬総本家はあります。ちょっと高級な雰囲気のビルは和菓子の老舗の風格十分ですが、老舗は老舗でもその歴史は半端ではありません。創業は貞和5年、1349年といわれ、宋から帰った禅僧が奈良で饅頭を作ったのが始まりなのだそうです。そしてこれが日本で饅頭が作られた最初でもあります。実に650年間です。日本初の饅頭、それを作った店が現代まで残っているのです。

 香を売る銀座香十の創業は天正10年、京都にて<宮中御用腰物師よりの香の専門職を祖>(同社HPより引用)として始まったそうです。天正10年とは1582年のこと。400年以上の歴史があるわけです。

 銀座にはそんな老舗が集まっています。100年200年、同じものを売り続けることは並大抵のことではありません。ここには本物があります。あぶくのように生まれては消えるブランドやメーカーとは一線を画する本物です。

 最近は景気も良くなり、消費が上向き始めています。手にしたお金で何を買うのか?バブルの頃、ルイ・ヴィトンに初めて触れた日本人は、1つのカバンを祖母から母、自分へと受け継ぐというヨーロッパの伝統に憧れました。しかし実際はどうだったのか? 今、質屋のバーゲンではルイ・ヴィトンが山積みです。本物とは何かを知ること、それがバブルの反省であり、自分が本物になる第一歩のような気がします。そして、その本物が銀座にはあるのです。

関連リンク:銀座コンシェルジュ
銀座・老舗
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スーツ・ワイシャツ・銀座・老舗

“吊るし”なんて着れません
紳士服はオーダーメイドで

 スーツを買う、という時、イタリアンやアメリカの大手ブランドを選ぶ。店にはサイズ別のスーツが並び、そこから自分の身丈に合ったジャケットやスラックスを選ぶわけです。ほんの少し昔、こうした服は吊るしと呼ばれ、バカにされたものです。

 大人にとってはシャツからスーツ、靴まで、一生付き合うお気に入りの店ですべて採寸し仕立てるオーダーメイドが当たり前でした。今も銀座にはその伝統が残っています。

 大和屋シャツ店は日本最初のワイシャツ店。明治9年に横浜で創業、今は銀座と横浜に店を持ちます。店の中には膨大な数の生地が並び、そこから好きな生地を選んで自分にぴったりのワイシャツを仕立てることができます。ちなみにワイシャツとは同店の創業者が外人の話すホワイトシャツを聞き違えたことが始まりだそうです。

 明治25年、紳士高級毛織物商として創業した銀座サワモト。世界の有名ブランドの生地でスーツを仕立てられます。仮縫いから仕上がりまで約1カ月。こうした待つ時間も楽しみのうちです。
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カバンも靴も
男を飾る老舗の逸品

 ビジネスバッグを買うなら、一度は銀座タニザワを覗いてみましょう。実は「鞄」という漢字を作ったのが同店の創業者。日本のカバンの歴史はこの店とともにあったわけです。オリジナルブランドのカバンは同クラスのヨーロッパブランドに比べリーズナブル。本当の手作りとはこうしたものかと納得できます。

 紳士靴はフタバヤ靴店で。明治30年、オーダーメイドの靴店としてスタート、現在も独自ブランドを展開しています。

 眼鏡の老舗も銀座には数多くあります。ありますが、あえて新参を紹介します。というのも、銀座めがね工房カムロでは眼鏡のフルオーダーが可能だからです。眼鏡こそ自分に合わせてフレームを作ってもらいたいものなのですが、一般には既存の商品の調整しかしてもらえません。この店なら、自分だけのオリジナルフレームがデザイン可能です。ファッション的にも機能的にも自分にぴったりの眼鏡が手に入るというわけです。
フタバヤ靴店・銀座・紳士靴・老舗