日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
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チョコレートは酒に合う

勝ち組、もらったチョコレート。
でも、食べ切れます?

バレンタインデー、勝ち組の男は余裕でしょう。社内はもちろん、得意先から行きつけの店からもらいまくりですね。そんなにもらってどうするのかと。ドゥシャン・マカヴェイエフの『スウィート・ムービー』という変な映画のラストは、人生は甘い、というわけで女の子が溶けたチョコレートの中でチョコレートまみれになるのだけれど、そんな感じですか。

最近はチョコレートも高くて、ちょっと前までゴディバが高くてビックリしていたら、今どきは凄いですね。リシャールとかジャン=ポール・エヴァンとか、世界最高と称されるショコラが日本で買えてしまう。やつら本気ですよ。宝石のような、というしかない芸術のようなチョコレートを作ります。

そして女の人は、そういったチョコレートを意中の男性に贈るわけですね。この人たちも本気ですね。気持ちが伝わります。わけのわからない手作りチョコよりはずっといい。しかしながら量が多いわけです。張り切って箱に10個とか入っているわけです。こういったチョコレートは半端じゃなく濃いですからね、1個で鼻血出ますよ。それが10個です。寝込みますね。捨てるわけにもいかず、仕事仲間と分け合うものでもないでしょう。

同じチョコレートでも、株式会社ホテルオークラエンタープライズ オンラインショップの『おとこたちの空間チョコ』なんかは洒落が効いている。チョコなのに塩なんですね。塩味が効いている。ぜんざいに塩昆布の感覚です。斧がついていて、それで叩き割って食べる。これは楽しい。こういうのなら、すぐなくなるんですけどね。
株式会社ホテルオークラエンタープライズ オンラインショップ『おとこたちの空間チョコ』
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チョコレートと酒

果たしてチョコレートで酒を飲めるか?

チョコレートをそのまま食べるのが辛かったら、いっそ酒のつまみにしてはどうかと。それが今回の本題です。

酒と甘いものは合わないものです。学生の時、後輩に酒とつまみ買ってきてとお金を渡したら、ビールとビスケット買って来ました。……どうしろと? ビスケット齧りながらビール飲めと? そういうことか? と聞くと、おいしいですよ、と答えたので、世の中のことはよくわからないなと思ったものです。

ビスケット同様、チョコレートも甘いものですが、例外的にお酒と合うとされています。たしかにブランデーとチョコレートはよく合いますし、ウイスキーボンボンなんてものもある。しかしですね、こういうハードリカーはそんなに量が飲めない。水割りにするとチョコレートに負けてしまう。

チョコレートと相性が良く飲みやすい、まるで天秤座と水瓶座のような酒はあるのか? あります。見つけました。日本酒の一種で、貴醸酒と呼ばれています。

講談社の週刊モーニングというマンガ雑誌に『大使閣下の料理人』という、日本大使館付きの公邸料理人が主人公の連載があります。その中に、ワインが絶対で日本酒を頑として飲まないフランス人に日本酒を飲ませるという回がありました。その回で公邸料理人が切り札として用意したのが貴醸酒でした。

好奇心をそそられ、さっそく紹介されていた榎酒造株式会社の貴醸酒『華鳩』を通販で取り寄せました。いやもう、それが驚きの酒だったわけです。
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奇跡のマリアージュ、貴醸酒とチョコレート

日本酒は仕込みの最後に水を加えるのが通例ですが、貴醸酒は純米酒で仕込むそうです。そしてワインのように何年も寝かせる。年数によって価格が変わります。華鳩貴醸酒8年貯蔵は1,850円、華鳩貴醸酒16年熟成大古酒は8000円です。

日本酒は基本的に透明ですが、貴醸酒の色は褐色です。シェリーのような色合いですね。そして甘い香りがする。ひと口飲むと、非常にキレのある甘さと独特のコクがあり、華やかかつシックです。紹興酒の20年ものをいただいたことがありますが、かなり近い味です。

日本酒は和食に合います。醤油と信じられないほど相性が良い。しかし同じ日本酒なのに、貴醸酒は和食とは合いにくい。鯛とマグロの刺身と一緒に飲んでみましたが、悪くはないがもったりとする。醤油自体とは相性が悪くないんですが、さっぱりしたものとは合わない。

柿の種みたいな乾き物もダメです。何がいいんだろうと榎酒造株式会社のホームページを見ると、店ではアイスクリームにかけているとある。アイスクリームですよ? ものは試しにと思いましたが、買い置きがない。甘いものといえばDOMORIのチョコレートしかなかった。まあいいか、と一緒に食べてみました。

信じがたかったですね。まるで別の酒です。ふんわりと味がふくらみ、しかも他では感じなかった鋭さが出てくる。後でアイスクリームとも合わせてみましたが、チョコレートの方が上だと思いましたね。
榎酒造株式会社『華鳩貴醸酒16年熟成大古酒』