日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
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ファンを増やしつづけるフリークライミング

幅広い年齢層が楽しめるスポーツ

映画「ミッション・インポッシブル2」のシーンの中で、トム・クルーズが命綱もなく、手と足だけを使って絶壁を登るシーンを覚えているだろうか。「かっこいい」「やってみたい」そう思った人は少なくないのではないと思う。日常生活の中で、あんなスキルが求められることはまずないのだが、憧れる。実際、あの映画をきっかけにフリークライミングを始めたという人は結構多いらしい。ハードなアウトドアスポーツというイメージが強いが、最近は週末や仕事帰りにインドアで楽しめるクライミングジムの人気が高まっている。

都内に3店舗を構える、T-WALLの錦糸町店に見学に行ってみた。スタッフによると、15年前には一部の限られた人のみのスポーツだったのが、10年前から徐々に初心者が増え始め、毎年利用者が上昇傾向にあるという。始めるきっかけはさまざまだというが、一度体験した人の約半分はまた戻ってくるというほどリピーター率が高い。手足にムキムキの筋力が求められるかと思いきや、実はバランス感覚や柔軟性が大事だという。要は自分の体を自分で支えられればいいわけだ。5歳くらいから80歳くらいまでの老若男女、誰もが楽しめるスポーツとはなかなかめずらしい。
T-WALLフリークライミングジム
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やってみないとわからない楽しさ

まず初心者にオススメなのが、シューズとチョーク(滑り止め)バックだけで高さ4mほどの壁を登るボルダリング。この壁を見ると、無性に登ってみたい衝動に駆られる。下に厚いマットが敷いてあり、安全が確保されている。初めは、どのホールド(石)を掴んでもいいから、とりあえず上まで登ってみる。それができるようになったら、同じ色のホールド(石)のみを手がかりにして登る。握りやすい大きなものもあれば、親指程度の小さなものまで形もさまざま。なるほど。ホールドの数だけ登るパターンがある計算になるので、いくらやっても飽きることはないというわけだ。

2名ペアで高さ8m〜11mの壁を登る、トップロープクライミングも指導を受ければその日に始められる。クライマー(登る人)は、あらかじめ上から垂らされたロープで、地上のビレイヤー(パートナー)に確保されながら登る。上まで登りきったら、ビレイヤーに声をかけ、ゆっくりロープを引きながら降ろしてもらう。これは用具に頼ることになるので、きちんとマスターしておかないと事故になることもある。どちらを挑戦するにせよ、必要な用具はレンタルできるので、汚れてもいい服でジムに足を運ぶだけで、簡単に始められる。お金もかからない、この手軽さはうれしい。

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難易度を追求するという快感

ボルダリング壁の角度も80〜150度の種類がある。当然ながら、角度が急であればあるほど難易度が増す。ロープを自分で岩や壁にかけながら登っていくリードロープクライミングなんていうのも初心者には先の遠い話だ。うまく登れるようになるまでに数年はかかる。どのスポーツでも同じだが、やればやると奥が深くなってくるし、長くやっているから上手いというわけではないらしい。何年やっていても下手な人は下手なんだとか。やはりスポーツは天性というか、センスがものをいう。数をこなすごとに体で覚えていき、自然に体が動くのが理想とされる。

ジムに来るほとんどの人が1回3〜5時間過ごすというから驚きだ。朝から夕方まで丸1日過ごす人も珍しくなく、時間制限のある仕事帰りの人でも2〜3時間は普通なんだとか。19時を過ぎると、コンビニ袋を提げたスーツ姿の男性や女性が次々と入ってきて、あっという間にいっぱいになる。週末になると、身動きをとるのが大変なほどの混雑になるのだという。誰もが壁をじっと見つめながら、次はどうやって登るのか、頭で順序を整理しながら両手を空中で動かしていた。

関連リンク:フリークライミング初級編
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