一生モノの逸品「匠の革トランク」
|
|
使う人の人生と共に熟成される本物 「匠の革トランク」 |
|
「モノの寿命」が短い時代である。ここで言う「寿命」とは物理的な壊れやすさだけでは無く、その存在意義まで含めての事だ。大々的に宣伝された最新型のパソコンやケータイも、次に同じ季節の声を聴く頃にはすっかり陳腐化してしまい、程なく道具としてのレゾンデートルを失ってしまう。
そんな時代だからこそ、質実剛健さを備え、なおかつ時流に左右されないスタイルの哲学を備えた「本物」は一層の輝きを放つものだ。特に、常に自分と行動を共にし、ある意味「自己の分身」とも呼べる鞄には、それに相応しいだけのこだわりを持ちたい。今回は一生の、果ては子や孫の代まで使われるだけの質を備えた逸品「匠の革トランク」をご紹介しよう。
・匠の革トランク
同品は、国内随一の鞄産地である兵庫県豊岡市で、宮内庁御用達の旅行用トランクも手がける匠の手により一つ一つが手作りされている。同地も近年は、合理化による中国などへの製造拠点流出で逆境の中にあるが、世界でも最高水準の「技」は未だ健在だ。
まずは、横の写真をご覧頂きたい。これは、匠の工房に置いてある40年もののトランクだ。人間で言う丁度働き盛り程度の年月が刻まれ、なんとも言えぬ風格が醸し出されている。「本物の鞄」は、使う人の人生と共に熟成されて行く「生き物」と呼べるだろう。 |
|
|
|
|
|
空気を孕み「ふわっ」と閉まる精度 匠の技に裏打ちされた逸品 |
|
「匠の革トランク」を受注・販売するピーアールオーの門田真氏にお話を伺った。氏は服飾雑貨輸入会社のバイヤーとして活躍後に独立。豊岡で開かれた地場産業とIT業界の勉強会で、「匠の革トランク」の製作者でもある鞄工業組合の会長と出会ったと言う。
門田氏(以下敬称略)「会長のお父様というのが豊岡で一番最初に革トランクを作り始めた方で、会長自身、お若い時から革トランクの職人として、様々な新しい技術を開発してこられた方でした。そのときショウルームで見た革トランクの、内部の桐枠と表の革が馴染んで、蓋が閉まる時に空気を孕み「ふわっ」と閉まる精度に、一緒に訪れた方々から「ぜひこのトランクが欲しい」という声が上がりました。私自身も、国内にもこのようなすばらしい技術がある事に驚き、バッグのデザイナーとしてこのトランクを作らせて頂くこととなりました。」
トランクは桐などの木枠をベースに革が張られており、それらは長年気温や湿度によって伸び縮みを繰り返しながら、各オーナーにとって唯一無二の馴染み方を遂げる。それも全て、永年の経験と勘に裏打ちされた匠の技あっての事なのだ。次項からは、オーダーメイドで製作された個々の作品などをご紹介して行こう。
・匠の革トランク
|
|
|
|
様々なシーンで 「名脇役」として活躍中 |
|
門田氏は、革トランクの魅力についてこう語る。
門田「私の祖父は、第二次世界大戦前から、神戸の語学学校で英語を教えておりました。その祖父の形見で、ボロボロの革トランクや大きな古い革表紙のついた英語辞書があり、小さい時からその古ぼけた味わいに、懐かしさと遠い異国への憧れをもってすごしておりました。時の経過、人の成長と一緒に、日に焼けて、ちょっとくたびれて、傷がついて成長していく革トランクは、持つ人の成長の証しであり、たくさんの思い出をつめていく伴侶と思っています。革トランクの魅力は、単なる「移動の時に荷物を入れるケース」ではない、心と歴史が詰め込まれる伴侶であることだと思っています。」
この言葉を裏付けるように、トランクは注文者の嗜好や職業などに合わせ千差万別にオーダーメイドされる。それらは単にビジネスや旅行用のトランクに止まらず、ハットケース、ドクターバッグ、包丁ケースなどから、医療機器、放送機器、衛星運搬用のケースまで多岐に渡っている。大きさも、カメラケースのような小さいものから、箪笥やプレハブ小屋大にまで及ぶそうだ。世界中のあらゆる現場で、主役となる道具をガードして安全に運搬するために使用されている。それはまるで、映画においてストーリーに深みと味わいを醸し出す名脇役のような存在とも言える。「匠の革トランク」は、貴方の人生においても素晴らしい名脇役として活躍してくれるだろう。
・匠の革トランク
|
|
|
|
| copyright(c) 2005-2011 kachispo.com all rights reserved. |
|