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嗜好品の最高峰・コーヒー。究極の一杯

人々を惹きつけて止まない
魅惑のアロマが放つ魅力

香り高く、深いコクとほど良い苦みが人々の心を掴んで放さない“コーヒー”。街にはコーヒーショップが軒を列ね、ちょっと気の利いたレストランなら、食後に楽しむことだってできる。このように日本人が日常的に飲めるようになったのはつい最近、主に戦後の話だが、コーヒーは今や伝統的なお茶と肩を並べる、もっとも日常的な飲み物として生活に浸透している。
人によっては、一日に何杯も飲むこともあるだろう。お湯に溶かすだけのインスタント・コーヒーや、蓋を開けるだけですぐ飲める、パックや缶のコーヒーがその普及に拍車をかけた。そのように手軽になった今でも、熱狂的なコーヒー好きならば、生豆の状態で手に入れて、自ら手間ひまをかけて焙煎することも珍しく無い。
なぜ、これほどまでにコーヒーは、人々から愛されるのだろうか? 「たかが飲み物」と割り切れない魅力がそこにはあるのだ。
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究極のコーヒーを淹れるには
新鮮な豆と美味しい水が不可欠!

コーヒーには様々な淹れ方が存在するのだが、ここでは日本でもっとも普及している「ドリップ式」のコーヒーで話を進めよう。
究極の一杯を求めたとき、あなたがまず最初に手に入れるべきは、最高の豆である。コーヒーの味は、新鮮な豆と水によって決められる。さらにそこから焙煎の加減、挽き具合、温度、スピード、etc…と、様々な要素が加味されて、風味が決定されるのだ。簡単そうに見える作業でも、実はどれも熟練を要する。
豆は、焙煎を終えた直後から酸化しはじめ、刻一刻と味を落としていく。個人で楽しむためならば、毎日飲んで数週間で使い切るぐらいの量を買うのが望ましい。焙煎は、数多くの工程の中でも、もっとも技術が求められるところだから、自分でやるのもいいが、本当のプロが行ったものを手に入れるほうが現実的と言えるだろう。同じ豆でも、焙煎の加減でその味わいはガラリと変わってしまうからだ。
ハードに煎れば苦みと香ばしさが立ち、ソフトならば甘みとまろやかさ。こればかりは好みの問題となるが、お気に入りの業者を見つけることができれば、豊かなコーヒーライフは確実に一歩近付いてくる。
また、せっかく最高の豆を手に入れても、水道水で淹れてしまっては意味がない。浄水器を通すだけでも随分違うが、ここはきちんとミネラルウォーターを使って欲しい。ミネラル分の多い硬水ならば、引き締まった味わいが協調される。逆に軟水ならばまろやかな味になる。一般的には硬水が適していると言われるが、これもまた、好みの問題。いろいろと試してみるといいだろう。
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いざ! 道具をそろえよう
手軽に手に入るミルとドリッパー

新鮮な豆と気にいった水質の水が手に入ったら、いよいよコーヒーを淹れる準備にとりかかる。まずは、豆を挽くことからはじめよう。
コーヒーミルは、コーヒー専用の挽き臼だ。歯の噛み合わせを調整することで、好みの粗さに豆を挽くことができる。電動式が手軽だが、雰囲気を楽しみたいのなら、断然手回し式のものがオススメ。オルゴールを奏でるように、ハンドルを回すと、ガリガリと音を立てながら、香ばしい香りが立ち上る。
注意して欲しいことは、一度豆を挽いてしまうと、表面積が増え、酸化は一気に加速する。毎回、すぐに淹れる分だけを挽くように心掛けよう。
そうしたうえで、抽出にはネルドリッパーを使いたい。布製のフィルターは、プロも愛用する品で、ペーパーフィルターと違って何度も使え、紙の匂いがコーヒーに移ることもない。使い込むほどに布地にコーヒーの香りが染み付いて、思い通りに煎れることができるようになるだろう。
ただし、洗剤を使って洗わないことはもちろん、乾かすことでも匂いが付いてしまうので、一度使ったら常に水に浸しておかなくてはならない。そうした手入れの手間を省いた、ゴールドフィルターと呼ばれる金属製のフィルターも存在するので、調べてみるといいだろう。抜群の耐久性と、素材自体が匂いを持たない金であることから、失敗も少なく、長い目で見ると経済的だ。