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ワンカップで日本全国飲み歩きの旅

ワンカップ酒が、イメージ刷新!
今やおシャレな大人のドリンクです

 その昔は「ワンカップ日本酒」と言えば「不味い!」、「安モノ!」というのが大半の人が抱く定番イメージでした。でも、それはもう遠い昔の話です。

 ここ数年、飲食店などのお店でも、酒販店でも、大きな注目を集めているお酒こそ「ワンカップ日本酒」なんです。特に、今まで「日本酒だけは苦手」としてきた女性たちからの大評判も手伝って、全国各地で大きなムーブメントを巻き起こすほどの勢いです。そんなユーザーたちのニーズに応えるため、おシャレなバーや飲食店でも「ワンカップのお酒」を常備するお店が増えています。全国各地の酒蔵では、醸し出した自慢のお酒をさまざまな種類の「ワンカップ酒」として売り出す新たな動きも見られるようになりました。当然、酒販店も「ワンカップ酒のコーナー」を独立した棚で新設したり、今まであった小さなコーナーを、目立つ場所で拡大充実させるケースも数多く見られます。

 300以上の蔵元が400種もの銘柄を製造していると言われていた「ワンカップ日本酒」も、最近では「全国の1000に近い蔵元が1500種以上の銘柄を製造している」と、数字も倍増で伝えられるようになりました。

 いっぽうで、国税庁の行なった消費量調査によると、2003年度調査で「日本酒(清酒)」が初めて「焼酎」に追い抜かれてしまいました。各地でていねいな醸造作業が行なわれ、品質も大いに向上、素晴らしく美味しい日本酒が数多く生産されているというのに、この不人気はとても哀しい現実です。

 はたして、今回の「ワンカップ日本酒」人気が、広く日本酒(清酒)全体を大いなる復活へと誘ってくれるのでしょうか……?
ワンカップ日本酒
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立喰酒場 buchi

ワンカップブームに火をつけたお店
『立喰酒場 buchi』を堪能する

 東京渋谷区・神泉町の交差点ほど近くに一軒の小さくてかわいらしいお店があります。近ごろ「スタンディング&ワンカップ」でなにかと話題の『立喰酒場 buchi』です。外観は全面オシャレなガラス張り。外からでも中の様子がよくわかります。見ると店内では、立ったまま気楽にお酒を楽しむお客たちが、良いムードでくつろいでいます。美味しそうな肴を笑顔で頬ばりながら、手にしているドリンクは「ワンカップ日本酒」です……。

 2004年8月にオープンしたころから、スタンディング・スタイルに似合いのドリンクとして「ワンカップ日本酒」を採用したと言います(当時は10種類程度)。人気が高まり始めたのは2005年3月あたりから。今では、そのニーズに応えるため約30種類もの「ワンカップ」を常備するほどです。この店でよく飲まれるワインと並んで、安定した人気をキープするドリンクということ(値段はすべて600円均一)。スタンディング・バー独得の、そのつどお金を支払い商品を受け取るキャッシュ&デリバリー方式に、まさにピッタリとハマるお酒です。お店自慢の「酒盗のピザ」や「自家製燻製玉子」など品数豊富なメニューとともにお酒を楽しむのが、ここ『立喰酒場 buchi』流の飲み方です。島根県・米田酒造の『豊の秋 上撰カップ』、獅子舞のイラストが印象的な山形県・酒田酒造の『上喜元』、描かれたイラストがカワイイと評判の大阪府・秋鹿酒造の『秋鹿 千秋カップ』(通称「バンビカップ」)、これが、お店で人気のBEST3「ワンカップ日本酒」です。
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イラストもデザインも種類が豊富
見た目の楽しさもカップ酒の魅力です

 吟醸、大吟醸まで仲間入りして、一升瓶となんら変わらないほどに進化した「ワンカップ日本酒」ですから、当然、味も品質も申し分ありません。

 でも、まず初めは見た目に惹かれたという人も多いと思います。先の『立喰酒場 buchi』でも「かわいい瓶なので持って帰っていいですか?」との声をよく聞くらしい。しっかり洗って包装し、手渡してあげるそうです。

 特に、パンダが描かれた岐阜県・御代桜醸造の『御代桜カップ』や「バンビカップ」など動物のイラスト入りワンカップが、女性を中心に人気が高く、デザイナー・横尾忠則さんが描いたラベル、人気マンガ家さんの絵入りまであるほどです。飲み終わった空き瓶は、ちょっとした小物入れや、ペン立て、家でグラスとして再利用するなど、楽しみ方も各人いろいろ……。

「これだけ種類が豊富だと、部屋に空き瓶を並べておくだけでも楽しい」という人もいます。確かに各都道府県の銘酒1本ずつくらいなら、スペース的にいっても部屋に飾ることが可能です。このところ、各地のおみやげ屋さんでも急激な伸びを示しているのは、そんなところが大きな要因かもしれません。

 旅に出てフラリと足を踏み入れた酒屋さんで今まで見たこともないような地元限定「ワンカップ日本酒」に出会う……? これは、また新しい旅の楽しみのひとつとなりそうです。北は北海道『男山 生もと純米カップ』から、南は沖縄県『泰石れいめい』まで、『ワンカップの日本酒』で全国を旅する……、なんだか夢がありますね……。

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