日刊 勝ち組スポーツ・勝ちスポ!
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ドイツW杯テレビに映らない見所を探せ!

今大会絶好調!
アズーリの快進撃

ここまでのグループリーグを見る限り、現在もっとも調子の良いチームがある。それは"アズーリ"と呼ばれる伊達男集団、2−0でガーナを下したグループEのイタリアである。

もともとイタリアは、伝統的にストライカーとディフェンスに恵まれた才能を輩出する傾向がある。だがそれに加え、今大会ではフランチェスコ・トッティやアンドレア・ピルロ、デ・ロッシなどの世界トップレベルの中盤を形成しているのが大きい。

実はイタリアサッカーには今、激震が走っている。「退屈なサッカー」という印象が影響しての観客の減少、そして最近明らかになった、セリエA所属のユベントスフロント陣による「八百長疑惑」である。

イタリアは、W杯出場を辞退する可能性もあった。100年以上も続く長い歴史の中で、ただの1度もセリエBに落ちたことがなかったユベントスも、おそらくこのペナルティで降格が通告されると見られている。イタリア代表GKブッフォンも、この件に関して事情聴取を受けている。

そんな難しい環境の中で、イタリア代表はどんな戦いを見せるのか。「情熱の国」の威厳は、選ばれた23人の肩に重くのしかかっている。
トッティ
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カカー

ブライアン・カカー
王国ブラジルの異端児

「ドイツW杯で優勝するのはどこ国だと思う?」と聞かれれば、おそらく半分以上の人間がこう答えるだろう。

ブラジル−。

たしかに今のブラジルは強い。もしも、ブラジルが23人で2チームを作って出場すれば、おそらく決勝はブラジルAvsブラジルBになるだろう。それぐらい死角の見当たらないチームなのだ。

そんなブラジル代表も、初戦のクロアチア戦は大苦戦を喫した。1−0で勝利を収めたものの、決定機はむしろクロアチアの方が多かったのではないだろうか。だからこそ前半、左足でミドルシュートを決めたブライアン・カカーの働きは、ロナウドやロナウジーニョが封じ込められた王国の中でまさに救世主たるものだった。カカーは元々スピードのある線の細い選手だったが、ミラン移籍後は上半身ががっちりと太くなり、見違えるような筋肉を身につけた。

常に笑顔をふりまき、軽快に踊るブラジリアンの中で、ブライアン・カカーは実に異質な個性を持っている。物静かで小説を読むことを愛し、W杯期間中の性行為に規制のないブラジルの中でも、彼は一切その行為に踏み切ることはない。

ブラジル代表の中で、もっともブラジルらしくない選手−。

カカーは、今後ブラジルが本当にピンチを迎えたときに、その存在感を充分に見せ付けることだろう。
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アリエン・ロッベン
深いトンネルからの脱出

6/11、グループC初戦、オランダは1−0でセルビア・モンテネグロを退けた。

このオランダ唯一のゴールを決めたのが、左利きの快速ドリブラー「アリエン・ロッベン」だ。わずか22歳ながら、世界一の金満クラブ「チェルシー」で堂々のスタメンを勝ち取っている彼は、間違いなくドイツW杯ベストヤングプレーヤーの最たる候補である。

22歳という若さでありながら、彼のサッカー人生は決して楽なものではなかった。2003年、ロッベンは「筋繊維の断裂」という理由により、ピッチから姿を消している。しかしその理由が偽りだったと語られたのは、それから1年半後のことだった。

「すごく怖かった。あのころはサッカーどころじゃなかった」と語るロッベンは、じつは睾丸の腫瘍に侵されていたのである。その苦しみから立ち直り、病気を告白することを決意した、今のロッベンは言う。

「公にしたっていいさ。どうして恥ずかしがらなきゃいけないんだ? 俺はもう、話をしたって嫌な気分になったりはしない」

彼は常にオランダにとって重要なゴールを決めてきた。「PKになったらオランダは負け」という世界の常識を覆したのも、ユーロ2004準々決勝で6人目のキッカーとしてゴールを決めたロッベンである。

彼の快速ドリブル、そして試練をのりこえた強心臓を怖がらない国は一つもない。
ロッベン