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ナメクジ忍者に無重力忍者、 山田風太郎の奇天烈の忍者軍団 |
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『戦国浪漫』によれば、忍者のルーツは聖徳太子と蘇我馬子まで遡るそうだ。蘇我馬子は忍者を使って、敵対する豪族を暗殺、聖徳太子は忍者の祖となった秦の河勝・服部氏族・大伴細人らを使い、情報を収集したという。また役小角が開祖となり奈良時代に始まった修験道も、忍術のルーツだ。修験道の山伏たちは、山に籠もり修行することで験力を得、超常現象を起こすとされた。忍者が巻物をくわえ、ドロンドロンと幻術を使うのは、その先祖が山伏だからだ。
そのため、小説や映画の中で超人として扱われる忍者だが、小説家の山田風太郎にかかれば、超人どころか、ほとんど化け物である。
忍法という言葉を流行させた(それまでは一般に忍術と呼ばれた)氏の『甲賀忍法帖』には、蜘蛛のように四つんばいで走り、粘着性の唾液を糸にする忍者や塩をあびて体中の水分を吸い出し、ドロドロの体でどんな狭いところにも入り込むナメクジ忍者、相手の血液を皮膚から吸い出し、ミイラにしてしまうくノ一など、とんでもない忍者たちが登場する。。
山田作品を研究した『山田風太郎忍法帖 作品紹介&忍者名鑑』によれば、山田作品にはもっとすごい忍者が目白押しらしい。自分の胎内の胎児を別の人間に移す(くノ一忍法帖)、数千度の熱を腕の下膊から拳にかけて発する(忍者月影抄)、壊れた甕を直すように切られた身体を繋ぐ(伊賀忍法帖)、傘の上に乗って空を飛ぶ(伊賀忍法帖)、自身の体重をゼロにして水面を歩く(忍法封印いま破る)などなど。そんなの人間じゃない。というか、地球の生き物ですらない。こういう忍者が入り乱れ、秘術を尽くして戦うというのが山田風太郎作品である。 |
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