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悦楽のイタリアンスクーター

ネオクラシックな斬新なデザイン
迫力のスカラベオ500

ピアジオが世界初のスクーター、べスパを発売したのが1946年。今年はスクーター生誕60周年にあたるのだ。

自分の場合、イタリアの二輪車メーカー、アプリリアのスカラベオ500(現在、輸入中止)がイタリアンスクーターを知るきっかけだった。

当時、ヤマハの初代マジェスティに乗っていた。アニメのAKIRAに出てくるバイクを薄くしたようなスクーターだ。2メートルを超える全長は250ccクラスでは破格の車格であり、750ccクラスと同程度である。マジェスティは現在のビッグスクーターブームの火付け役であり、他メーカーも含め、ビッグスクーターのデザインやスペックの方向性を決めた名機である。マジェスティの影響から国産ビッグスクーターは、近未来的な、一歩間違えば子供っぽいデザインが主流なのだが、スカラベオ500はこうした日本メーカーの立場とはまったく違うコンセプトでデザインされている。

輸入スクーターを専門に扱うコネクティングロッドへ実車を見に行った。見てビックリした。でかすぎる。マジェスティが子供サイズである。全長2310mm・全幅785mm・全高1435mmは、数字上はマジェスティの兄弟機であるT-MAXと車高以外それほどの違いはない。しかし密度が違う。こんなに重そうなバイクは見たことがなかった。

しかも国産スクーターはシート下に収納スペースを持つが、スカラベオ500は大きなボディを持ちながら、そうした収納はなく、代わりに純正品のリアトップケースが付属する。これがさらにボディを大きく見せる。タイヤも一般の大型スクーターのタイヤが通常14インチに対して、ロードスポーツと同じ16インチを採用、これが車高を上げた原因だ。考え方が国産車とまるで違うのだ。

関連リンク:ラビット
スカラベオ500
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MP3

前2輪後ろ1輪の新世代スクーター
ピアジオMP3の衝撃

スクーター発祥の地であるイタリアには、今もたくさんの二輪車メーカーがあり、スクーターを製造している。ビッグスクーターというカテゴリを生んだのは日本だが、製品の品質はともかく(イタリア人らしく、細かい仕上げはかなり雑なのだ)、マシンの解釈や先進性ではイタリアンスクーターに一歩譲る感がある。

たとえばピアジオが今秋から発売するMP3(画像)だ。前2輪後ろ1輪の次世代3輪スクーターである。

3輪スクーターは従来からあるが、ホンダのジャイロXのように荷物を運ぶことが主であり、そのための3輪だった。後輪には前輪と同じく上下のサスペンションはあっても、左右には動かない。MP3は違う。高速安定性のために3輪を選んだスクーターだ。2輪部分は上下するため、40度までバンク可能(カーブでぐにゃりと沈み込む前輪は、公式サイトの動画でご確認ください)。収納も十分にある。

125ccと250ccがあり、後者の価格は5000ユーロ(約70万円)だ。ピアジオの250ccスクーター、X9 250 Evolutionが3399ユーロなので、かなり強気の値付けだが、下馬評は上々。EUでは9月から発売され、日本にもデリバリーが予定されている。
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雨もへっちゃら、屋根がある!
収納式屋根のアディバAD250

アディバのAD250(画像)は、収納可能な屋根を持つスクーターだ。スクーターに乗っていると、雨に日差しに屋根が欲しいと思うことはしょっちゅうある。なまじ乗り心地が快適なだけに、乗用車感覚で乗れればと期待してしまうのだ。AD250はそうしたユーザーのワガママな叫びをヨッシャ! とばかりに汲み上げた憎いヤツ。同様のコンセプトのベネリ・アディバ125/150が前身にあり、AD250はその250cc拡大版。デザインは一新されている。

屋根はリアケースに折りたたんで収納可能で、フロントウィンドウはご丁寧にワイパー付き。屋根を出した状態であれば、トランク容量90リットル(フルフェイスのヘルメットを4個収容!)がフルに使える。スピーカ等の設置スペースも用意されており、ここまで来るともはや乗用車だ。

屋根付きスクーターでは、他にBMWのC1(生産終了)が有名だ。ルーフは固定式で125ccと200ccモデルがあり、100万円を超える高級品である。アドミナル150は、アディバ150に似た中国製スクーター。さすが中国製、30万円台という驚きの低価格である。国産車では、ホンダが2001年のモーターショーに電動ルーフを持つ750ccスクーター「エリシオン」を出品したが、いまだ製品化はされていない。
AD250