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外観は白鷺、中は要塞 世界に誇る名城「姫路城」 |
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皆さんは江戸時代初期の日本にどれくらいの数の城があったかご存じですか?実は、大小あわせると180ほどあったと言われています。でも、その多くが明治維新や太平洋戦争の戦災によって滅失してしまい、今でも当時の姿を残している城は数えるほどしかありません。今回は、現存する国宝四城をご紹介し、遠い歴史に想いを馳せてみたいと思います。
まず初めにご紹介するのは1993年、世界遺産に登録された日本を代表する名城「姫路城」。白漆喰の城壁の美しさから白鷺城とも呼ばれるこの城は、標高45.6mの姫山を利用して構築された平山城。縄張は螺旋状に三重とし、内・ 中・外の濠をめぐらされ、巨大な天守閣はもとより、迷路のような複雑な防御の仕組みをもつ城としても有名です。白漆喰は火に大変強く、なおかつ強固な補強材であるため用いられたと言われています。 その歴史は南北朝時代にさかのぼり、赤松貞範が小城を築いたのが始まりとされ、本格的な城郭となるのは関ヶ原の戦い以降。当時の優れた築城家の一人であった池田輝政が1601年から8年の歳月をかけて築城しました。天守が江戸時代のままの姿で現存する数少ない城の一つとして、姫路城は名実ともに日本が誇る歴史的、文化的遺産だといえるでしょう。
「姫路城」 所在地:兵庫県姫路市本町 交 通:JR姫路駅徒歩10分 |
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