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「良い音」とは何だろう? 永遠のテーマへの一つの回答 |
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「良い音」という概念は、非常に定義付けが難しい。例えばオーディオ装置で音楽を聴く場合でも、エッジの立った鋭い音を「迫力あるリアルな音」と評する人もいれば、「耳に痛いイヤな音」と評する人もいる。丸みのあるまろやかな音を「暖かみのある音」と評する人もいれば「こもったネムい音」と評する人もいる。
このように音の良さというものは、個々人の嗜好などに大きく影響されてしまう、なかなか捉え所の無いものである。しかし、比較的多数の人に快感として認識される可能性の高いサウンドの傾向というものは存在する。その一つが「自然な音」であるという事だ。
それでは、音における「自然さ」とは一体何なのであろうか?ご存知のように、音とは空気の振動が鼓膜へと到達して認知される現象である。オーディオにおいては、スピーカーから発せられた振動(=波形)が、録音された時点の生音(原形)に近い程より自然なものとして感じられると言えるだろう。
実際、100年以上の歴史を持つオーディオの世界では、常にこの原音への忠実さを目指して日夜研究が行われてきた。そして近年、従来のスピーカーとは異なる発想から生まれた画期的な成果が、今回紹介する「タイムドメイン理論」を基にしたスピーカーなのだ。 |
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音量・配置に左右されない音質 リビングルームなどに最適の選択 |
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それでは、そのタイムドメイン理論とはどのようなものか。詳細に説明すると楽に一冊の本が書けてしまう程の文章量になるので、今回はかなり噛み砕いた形でご紹介しようと思う。
従来のスピーカーは、音の(高音、低音といった)周波数成分をなるべく広く再現する事を重視して設計が行われて来た。それに対し、タイムドメイン理論で設計されたスピーカーは、原音が発せられた時点の空気の振動そのものを忠実に再現することが目的となっている。これにより、まるでその場で演奏が行われているように細かな音までがリアルに再現され、長時間聴いていても耳が疲れないナチュラルなサウンドを得る事ができるのだ。
そういった音質的なものの他にも、タイムドメインスピーカーには様々な長所がある。従来のスピーカーはある程度の音量を出し、しかも聴く位置や部屋自体の構造を細かく考慮しなければ、音の姿自体が原音とはまったく別のものになってしまう性質があった。しかし、タイムドメインスピーカーは小さな音量でも音が崩れず、また聴く位置による変化も比較的少ない。さらに、出音からは信じられない程スピーカー本体を小型化できるので、リビングなどで音楽を楽しむのにはうってつけの存在だろう。以前紹介したハイエンドオーディオがフレンチのフルコースとするなら、タイムドメインスピーカーの音は、素材の味を生かした懐石料理とでも言えるだろう。 |
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個性的なデザイン群 生活に新たな感動を |
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------------------------------------ それでは、タイムドメインスピーカーの製品をいくつか紹介しよう。写真は、Timedomain社の「Yoshii9」(31万5,000円)。この柱のようなものはスピーカースタンドではなく、なんとこれがスピーカー本体なのだ。
Yoshii9はこの高さ約1m程の柱状スピーカーと、専用設計されたアンプがセットとなっている。高級な家具とも無理なくマッチングしそうなスマートなデザインで、「機械に部屋を支配される」のではなく、「生活スタイルの中にオーディオを溶け込ませる」事が可能だ。
その他、最も一般的なデザインのタイムドメインスピーカーとして、ECLIPSE「TD712z」(29万4,000円)などの、まるで映画「エイリアン」を思わせるような楕円形のボディを持ったタイプがある。シンプルなYoshii9に対し、TD712zなどの楕円形タイプはそれ自体が個性的なオブジェとして部屋のアクセントともなるだろう。
これらの製品は30万円前後とそれほど高価では無いにもかかわらず、従来の最高級スピーカーでも得られなかった「本物の音」を体感する事ができる。いつも観ているテレビ放送の音なども、タイムドメインスピーカーを通して聴く事で、かなり新鮮な感動を伴って楽しむ事ができるだろう。 |
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